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狂い咲く花
第18章 二、朝霧草 - 蘇る想い出
「それとね。今日は葉月が迎えに来てくれるって。姉様にも会いたがってたよ。早く帰ってこないかなぁ~」
葉月との日常生活の事を話し出す。
相槌を打ちながら話を聞き、時間だけが過ぎて行った。
12月ということもあり陽が落ちるのも早くなり、外は一層冷え込んできていた。
「今、帰ったぞ~」
玄関先から父様の大きな声が聞こえてきたかた思えば、蘭子に会いたい父様はそのまま2人のいる部屋に足を運ぶ。
「お~…蘭子、会いたかったぞ」
麻耶の膝の上で遊んでいる蘭子を抱き上げて、天井に当たる程持ち上げる。
「う~ん…重くなったなぁ」
久しぶりに会う蘭子が可愛くて仕方がない父様は、蘭子を離そうとせず、食事の時間になるまで抱き続けた。
さすがにお酒を飲み始めた頃には母様が変り、葉月と一緒も飲み始める。
「葉月~。姉様ね、お見合いしたんだって~それもカッコいい人だって~」
思い出したかのようにお見合いの話を持ち出す。
その言葉に葉月の顔が一瞬歪んだのには誰も気が付かない。
「見合いしたの?姉さん」
「えっ…一応ね…いいじゃないの。私のことなんて。それより、蘭子がトトって呼ぶようになったって聞いたわよ」
美弥は慌てて話を変えようとする。
葉月との日常生活の事を話し出す。
相槌を打ちながら話を聞き、時間だけが過ぎて行った。
12月ということもあり陽が落ちるのも早くなり、外は一層冷え込んできていた。
「今、帰ったぞ~」
玄関先から父様の大きな声が聞こえてきたかた思えば、蘭子に会いたい父様はそのまま2人のいる部屋に足を運ぶ。
「お~…蘭子、会いたかったぞ」
麻耶の膝の上で遊んでいる蘭子を抱き上げて、天井に当たる程持ち上げる。
「う~ん…重くなったなぁ」
久しぶりに会う蘭子が可愛くて仕方がない父様は、蘭子を離そうとせず、食事の時間になるまで抱き続けた。
さすがにお酒を飲み始めた頃には母様が変り、葉月と一緒も飲み始める。
「葉月~。姉様ね、お見合いしたんだって~それもカッコいい人だって~」
思い出したかのようにお見合いの話を持ち出す。
その言葉に葉月の顔が一瞬歪んだのには誰も気が付かない。
「見合いしたの?姉さん」
「えっ…一応ね…いいじゃないの。私のことなんて。それより、蘭子がトトって呼ぶようになったって聞いたわよ」
美弥は慌てて話を変えようとする。