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狂い咲く花
第20章 二、木瓜 - 平凡
下を向いて耐えている麻耶の顎に手を添えて、通りに目を向けさせる。

「ほらっ。見て。葉月が麻耶を探してるよ。」

目線の先には辺りを見回しながら麻耶を探している葉月の姿があった。
少しずつ二人に近づき、気が付かれないかと麻耶はドキドキしはじめる。

「見つかりそうで興奮する?麻耶のここ、キュッって締まったよ」

背中から楽しそうに話しかけながら、責める手を緩めない。

「葉月を見ながら、僕のでイッて…葉月への裏切りがより一層快楽を引き立たせることを学んで」

身体ごと通りの方に向け、手を後ろから引っ張り、葉月を直視させながら何度も突いていく。

「今日は、僕の名前じゃなくて葉月の名前を呼んでイッて」

「アアアア…南和…」

「だから、僕の名前じゃないって…止めちゃうよ」

意地悪く言いながら、動きを緩めていく。

「アアアッ…止めちゃ駄目……葉月…」

麻耶が葉月の名を呼べば、麻耶の中に入っている南和のモノがピクリと反応し、南和の瞳がギラリと光る。
後ろから羽交い絞めにして、下から上に向けて突いていく。
手で顎を固定して葉月から目を逸らさせないようにして何度も何度も突きあげる。

「はっ…はづき…葉月…イッちゃう…南和のモノでイッちゃ…ンンンンッ」

羽交い絞めにされて身動きがとれない麻耶は、身体全体に力を入れ、葉月を見つめながら南和のモノで絶頂を迎えた。
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