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狂い咲く花
第21章 二、杜鵑草 - 秘めた思い
「麻耶…ご機嫌だね…」
耳元で低い声で囁けば、麻耶の顔が強張っていく。
「葉月にかわいいって言われて顔を赤らめちゃってさ…少し前には僕のモノを入れられてよがっていたのにね…」
「南和…」
「ねぇ…僕がどんなに麻耶を愛してるか分かってる?僕は麻耶のためなら何だってやるよ…それが人殺しでもね…」
背中をツーッと触られて身体が反応する。
「僕だけを見ることを忘れないで…麻耶の愛に答えてあげられるのは僕だけなんだって忘れないで」
麻耶は静かに頷いた。
怖いと思っても、身体に刻まれた快楽を手放すことは出来なかった。
約束さえ守れば優しく愛してくれることも知っている麻耶は、南和の言葉にただ頷いて南和の事を愛していると伝える。
「分かればいいんだよ…それに2人はまだ夫婦なんだしね…葉月、それ貸して~」
お金を払い終えて戻ってきている葉月の手から簪を奪い取ると、麻耶の髪に挿して優しいく微笑む。
「やっぱり葉月が選ぶものは何でも似合うね。麻耶かわいいよ」
「お前は、簪渡す女いないの?」
未だに独り身の南和に初めて聞いてみる。
幼さの残る南和に色恋沙汰を聞いたことがなかった。
麻耶みたいに、そういうことには疎いと思われていた。
耳元で低い声で囁けば、麻耶の顔が強張っていく。
「葉月にかわいいって言われて顔を赤らめちゃってさ…少し前には僕のモノを入れられてよがっていたのにね…」
「南和…」
「ねぇ…僕がどんなに麻耶を愛してるか分かってる?僕は麻耶のためなら何だってやるよ…それが人殺しでもね…」
背中をツーッと触られて身体が反応する。
「僕だけを見ることを忘れないで…麻耶の愛に答えてあげられるのは僕だけなんだって忘れないで」
麻耶は静かに頷いた。
怖いと思っても、身体に刻まれた快楽を手放すことは出来なかった。
約束さえ守れば優しく愛してくれることも知っている麻耶は、南和の言葉にただ頷いて南和の事を愛していると伝える。
「分かればいいんだよ…それに2人はまだ夫婦なんだしね…葉月、それ貸して~」
お金を払い終えて戻ってきている葉月の手から簪を奪い取ると、麻耶の髪に挿して優しいく微笑む。
「やっぱり葉月が選ぶものは何でも似合うね。麻耶かわいいよ」
「お前は、簪渡す女いないの?」
未だに独り身の南和に初めて聞いてみる。
幼さの残る南和に色恋沙汰を聞いたことがなかった。
麻耶みたいに、そういうことには疎いと思われていた。