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狂い咲く花
第21章 二、杜鵑草 - 秘めた思い
「そんな所で話し込んでは、他のお客さんに迷惑よ」

後ろから話しかけられ、振り替えれば美弥がいた。

「姉さんも買い物だったんです…ね…」

天の救いとばかりに葉月は美弥に話しかけようとして、少し後ろにいる男性に気が付き、言葉を止め顔を引きつらせる。

「幸信さん、こんにちはっ」

「葉月くん、麻耶ちゃん。こんにちは」

そんな葉月の言葉を引き継いで、麻耶が笑みを浮かべて幸信に挨拶をした。
その笑顔が、麻耶ちゃんと呼ぶその声が、南和は気に入らなかった。

「麻耶…この人誰?」

少し低い声に戸惑いを感じながらも紹介する。

「ウフフフッ!姉様の良い人よ」

その答えに、全てを察する。
そして、葉月が幸信を見た瞬間の顔を見逃さなかった南和は彼の心の内に気が付いた。
それを確証付けるために言葉を探す。
効果的で核心につく言葉を。

「初めまして。僕は3人と幼馴染の中郷南和って言います。幸信さんのことは麻耶から色々と聞いています。美弥の気持ちを一番に理解して頼りになる方だって」

「えっ…麻耶ったら、そんなことまで話してるの?」

南和の言葉に恥ずかしがりながら美弥は告げる。

「だって、物凄く仲が良いって…麻耶が羨ましがっていたよ。ねぇ。葉月」

「あっ…そうだ…ね…」

葉月は言葉を濁しながら返事をする。
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