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狂い咲く花
第21章 二、杜鵑草 - 秘めた思い
「麻耶。口で言っちゃったら秘密じゃなくなっちゃうよ」
「あっ…」
「麻耶ってバカなんだから。…幸信さん。僕たちはこんな風にそれぞれ違う形だけど美弥の事好きなんです。だから大切にしてあげてくださいね。」
にっこり笑って告げると、その笑顔に幸信も笑顔で返す。
「南和くんだっけ?…ありがとう。美弥さんのことは幸せにすると誓うよ。」
「幸信さん…」
断言する幸信に美弥の顔が赤くなるのが分かる。
それを見ている葉月の歪んだ顔がたまらなく可笑しくて声を出して笑いだしそうだった。
「どうしたの?葉月…顔色悪いけど気分でも悪いの?」
心配しているふりをする。
どことなく顔が青ざめている葉月を美弥も心配して触れようとした。
その手を寸前で交わした。
「うん…ごめん。なんか調子が悪いみたいだ…」
「大丈夫??」
麻耶が葉月の腕を取り心配する。
その姿が南和の心に闇をもたらすことを麻耶は気が付かない。
「麻耶…心配させてごめんね。南和、後の事頼んでいいかな?」
「いいけど…一人で大丈夫?」
「ああ…この市場に来ること楽しみにしてたから…麻耶、先に帰るけど、楽しんで来て…姉さん…幸信さん。先に失礼します。」
それだけ告げて、美弥の引き留める言葉も無視して逃げるように立ち去った。
「あっ…」
「麻耶ってバカなんだから。…幸信さん。僕たちはこんな風にそれぞれ違う形だけど美弥の事好きなんです。だから大切にしてあげてくださいね。」
にっこり笑って告げると、その笑顔に幸信も笑顔で返す。
「南和くんだっけ?…ありがとう。美弥さんのことは幸せにすると誓うよ。」
「幸信さん…」
断言する幸信に美弥の顔が赤くなるのが分かる。
それを見ている葉月の歪んだ顔がたまらなく可笑しくて声を出して笑いだしそうだった。
「どうしたの?葉月…顔色悪いけど気分でも悪いの?」
心配しているふりをする。
どことなく顔が青ざめている葉月を美弥も心配して触れようとした。
その手を寸前で交わした。
「うん…ごめん。なんか調子が悪いみたいだ…」
「大丈夫??」
麻耶が葉月の腕を取り心配する。
その姿が南和の心に闇をもたらすことを麻耶は気が付かない。
「麻耶…心配させてごめんね。南和、後の事頼んでいいかな?」
「いいけど…一人で大丈夫?」
「ああ…この市場に来ること楽しみにしてたから…麻耶、先に帰るけど、楽しんで来て…姉さん…幸信さん。先に失礼します。」
それだけ告げて、美弥の引き留める言葉も無視して逃げるように立ち去った。