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狂い咲く花
第21章 二、杜鵑草 - 秘めた思い
「大丈夫でしょうか?葉月さん」
何も知らない幸信が心配する。
「大丈夫だよ、きっと。…僕たちはここで失礼するね。2人の邪魔はしたくないからね。麻耶」
「うん。姉様、またね~」
2人は手を繋いで人波に消えていった。
躊躇なく手を繋ぐ2人を見て、幸信は違和感を覚える。
「慌ただしくてごめんなさい」
言いたいことだけ言って消えてしまった2人を申し訳ないと口にする。
「大丈夫ですよ。しかし…南和君でしたか?随分と信頼されているんですね」
今の3人のやり取りを見ていて幸信は不思議に思い、美弥に聞いてみる。
しかし、美弥にはその意味が分からない。
「そうですか?」
「普通…なのでしょうか?自分の妻を幼馴染とは言え異性に任せることは。ここに姉の美弥さんがいるのにも関わらず…それをあなたや麻耶ちゃんは不思議に思わない」
少し考えながら言葉を選ぶ。
「私には幼馴染と言える女性がいないので分からないだけかもしれませんね…変なことを言いました。」
深く追求することやめて2人だけの時間を大切にすることを選ぶ。
何を買うでもなく、話をしながら時を楽しみ、お互いがお互いを気遣いながら、ゆったりとした時間が流れていく。
美弥の気持ちに寄り添い、美弥の負担にならない距離感を保ちながら少しずつ2人の距離は縮まり始めていた。
何も知らない幸信が心配する。
「大丈夫だよ、きっと。…僕たちはここで失礼するね。2人の邪魔はしたくないからね。麻耶」
「うん。姉様、またね~」
2人は手を繋いで人波に消えていった。
躊躇なく手を繋ぐ2人を見て、幸信は違和感を覚える。
「慌ただしくてごめんなさい」
言いたいことだけ言って消えてしまった2人を申し訳ないと口にする。
「大丈夫ですよ。しかし…南和君でしたか?随分と信頼されているんですね」
今の3人のやり取りを見ていて幸信は不思議に思い、美弥に聞いてみる。
しかし、美弥にはその意味が分からない。
「そうですか?」
「普通…なのでしょうか?自分の妻を幼馴染とは言え異性に任せることは。ここに姉の美弥さんがいるのにも関わらず…それをあなたや麻耶ちゃんは不思議に思わない」
少し考えながら言葉を選ぶ。
「私には幼馴染と言える女性がいないので分からないだけかもしれませんね…変なことを言いました。」
深く追求することやめて2人だけの時間を大切にすることを選ぶ。
何を買うでもなく、話をしながら時を楽しみ、お互いがお互いを気遣いながら、ゆったりとした時間が流れていく。
美弥の気持ちに寄り添い、美弥の負担にならない距離感を保ちながら少しずつ2人の距離は縮まり始めていた。