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狂い咲く花
第23章 二、仏桑華 - 新しい恋
「ねぇ…話てよ…。今でも…今でも美弥の事好きなんでしょ?」
南和の一言に、葉月の身体が震えた。
そして、南和を見る目が揺れて動揺しているのが手に取るように分かった。
「見てたら分かるよ…これでも僕も男だからね…。3人の間に何があったの?何か僕にできることがあるかもしれないから…僕たち、友達でしょう?」
葉月の手を取り、優しく言葉をかける。
誰にも言えずに一人で抱きかかえ、2人の情事を見て弱った葉月の心に南和の言葉は魔法のように響いていた。
耐えられなくなった心は自然と誰かを求める。
「俺…間違ったんだ…」
ぽつりと一言だけ口にした。
今まで誰にも話さなかった真実を、一番伝えてはいけない人物に告げようとする。
「あの夜…俺は酔っていて…麻耶を……麻耶を、美弥だと勘違いして…抱いた…」
口から出た真実に唖然とした。
葉月と麻耶の間には何かあるとは思っていたが、それが間違いから始まったことだとは思いもよらなかった。
「…ただ一度の過ちで…麻耶は、身籠ってしまった…」
苦しそうに吐き出す言葉に、南和の心は鷲掴みされた。
それが真実なら、許せることではなかった。
「嘘…だよね…」
「嘘だったら、どんなによかったか…」
その一言で南和は怒りが身体を駆け巡った。
自分が愛した女性が、愛されもせず身籠らされたことに、そして今もなお縛り付けられていることに激怒した。
そして悲しくなった。
南和の一言に、葉月の身体が震えた。
そして、南和を見る目が揺れて動揺しているのが手に取るように分かった。
「見てたら分かるよ…これでも僕も男だからね…。3人の間に何があったの?何か僕にできることがあるかもしれないから…僕たち、友達でしょう?」
葉月の手を取り、優しく言葉をかける。
誰にも言えずに一人で抱きかかえ、2人の情事を見て弱った葉月の心に南和の言葉は魔法のように響いていた。
耐えられなくなった心は自然と誰かを求める。
「俺…間違ったんだ…」
ぽつりと一言だけ口にした。
今まで誰にも話さなかった真実を、一番伝えてはいけない人物に告げようとする。
「あの夜…俺は酔っていて…麻耶を……麻耶を、美弥だと勘違いして…抱いた…」
口から出た真実に唖然とした。
葉月と麻耶の間には何かあるとは思っていたが、それが間違いから始まったことだとは思いもよらなかった。
「…ただ一度の過ちで…麻耶は、身籠ってしまった…」
苦しそうに吐き出す言葉に、南和の心は鷲掴みされた。
それが真実なら、許せることではなかった。
「嘘…だよね…」
「嘘だったら、どんなによかったか…」
その一言で南和は怒りが身体を駆け巡った。
自分が愛した女性が、愛されもせず身籠らされたことに、そして今もなお縛り付けられていることに激怒した。
そして悲しくなった。