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狂い咲く花
第24章 二、花浜匙 - 変わらぬ心
「だけど…幸信さん…気を付けたほうがいいよ」
にっこり笑って、幸信に告げる。
「庭に入ってきたら、この部屋丸見えだよ。…それともわざとなのかな?」
南和の言葉の意味が分からない美弥は幸信の顔を見て首を傾げる。
そんな美弥を見て、幸信は静かに笑った。
「幸信さん。一緒に帰りませんか?同じ方向だし」
何を言いたいか理解している幸信は南和の誘いに乗り帰ることにした。
外まで送るという美弥を部屋に残して2人は一緒出て行った。
振り返ると美弥が手を振っていたので、2人は笑顔で手を振り返して歩いて行く。
「先ほどの話ですけど…」
先に切り出してきたのは幸信だった。
「さっきのね…さすがに美弥の前ではね。かわいそうかなって思ってね。…ねぇ~…誰かに見てほしいの?美弥が乱れている姿」
「…見ていたんですか?」
「見ていたというか…障子が開いていたら、見たくなくても見えちゃうよ」
「見ていたのは、君1人?」
幸信は何かを考えながら、見ていたのが一人なのか聞いてきた。
「そうだよ。僕、一人でお迎えにきたからね。…僕以外の誰かに見せたかったの?」
その言葉に、一瞬表情が変わるのを見逃さなかった。
本当に見せつけたかったのは南和ではなかった。
にっこり笑って、幸信に告げる。
「庭に入ってきたら、この部屋丸見えだよ。…それともわざとなのかな?」
南和の言葉の意味が分からない美弥は幸信の顔を見て首を傾げる。
そんな美弥を見て、幸信は静かに笑った。
「幸信さん。一緒に帰りませんか?同じ方向だし」
何を言いたいか理解している幸信は南和の誘いに乗り帰ることにした。
外まで送るという美弥を部屋に残して2人は一緒出て行った。
振り返ると美弥が手を振っていたので、2人は笑顔で手を振り返して歩いて行く。
「先ほどの話ですけど…」
先に切り出してきたのは幸信だった。
「さっきのね…さすがに美弥の前ではね。かわいそうかなって思ってね。…ねぇ~…誰かに見てほしいの?美弥が乱れている姿」
「…見ていたんですか?」
「見ていたというか…障子が開いていたら、見たくなくても見えちゃうよ」
「見ていたのは、君1人?」
幸信は何かを考えながら、見ていたのが一人なのか聞いてきた。
「そうだよ。僕、一人でお迎えにきたからね。…僕以外の誰かに見せたかったの?」
その言葉に、一瞬表情が変わるのを見逃さなかった。
本当に見せつけたかったのは南和ではなかった。