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狂い咲く花
第4章 一、雛菊 - 希望
「大丈夫。誰にも言わないから。…ただ一度謝っておきたかったの」
「謝る?」
「そう…しきたりだからと言って二十歳まで結婚できないせいで、2人には待たせてしまってるでしょ?…それが申し訳なくて。本当だったらもっと前に一緒になれたのにって思うとね…美弥さんが妹になる日を楽しみにしてるわ」
美弥の手を握ってくる手がとても暖かく、北都の思いが伝わってきてうれしかった。
「ありがとうございます。北都…姉様」
少し早いけど姉様と呼んでみると、その言葉にうれしそうに微笑む。
「美弥おまたせ。北都姉さん。春日兄が呼んでましたよ?」
「ありがとう…気をつけて帰ってね。…本当に今日はありがとう」
軽く会釈をして家の中に入っていった。
「何を話してたの?」
歩きながら先ほど北都と話したことを葉月にも伝える。
ばれていることに驚きはしたが祝福してくれていることに少なからずホッとしているが分かった。
祝福してくれると分かっていてもやはり気になることであるから。
「謝る?」
「そう…しきたりだからと言って二十歳まで結婚できないせいで、2人には待たせてしまってるでしょ?…それが申し訳なくて。本当だったらもっと前に一緒になれたのにって思うとね…美弥さんが妹になる日を楽しみにしてるわ」
美弥の手を握ってくる手がとても暖かく、北都の思いが伝わってきてうれしかった。
「ありがとうございます。北都…姉様」
少し早いけど姉様と呼んでみると、その言葉にうれしそうに微笑む。
「美弥おまたせ。北都姉さん。春日兄が呼んでましたよ?」
「ありがとう…気をつけて帰ってね。…本当に今日はありがとう」
軽く会釈をして家の中に入っていった。
「何を話してたの?」
歩きながら先ほど北都と話したことを葉月にも伝える。
ばれていることに驚きはしたが祝福してくれていることに少なからずホッとしているが分かった。
祝福してくれると分かっていてもやはり気になることであるから。