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第25章 二、葡萄　-　宵と狂気

幸信は自分のモノを美弥の秘部に近づけて愛液を擦り付ける。
その行為を目にしながら、今から起こるおぞましい行いに全身の毛が逆立ち、恐怖から震え始める。

「大丈夫…痛いのは最初だけです。心配しないで…私に任せてください。」

身体を重ね合わせて唇を合わそうとする幸信を避け、美弥の口から一言、零れ落ちる。

「たすけて…はづき…」


――――パシッ


幸信の平手が美弥の頬を打つ。

「あなたと言う人は…」

怒りに満ちた目で美弥を睨みつける。

「こんなに優しくしてあげていると言うのに叶わない夢など見て…この身体に叩き込みましょう。私しか愛せないように…」

嫌がる美弥の両足を開き、秘部に自分のモノをあてがう。

「入れますよ…これで心も身体も私の物です」

ぐっと力を入れて中に押し入ろうとする。

「イヤァァァァ――――」

恐怖から悲鳴をあげ、腰が引く。
幸信は慌てて美弥の口を手でふさいだ。

「ダメですよ。声なんか出しては。人に気が付かれてしまいます。結婚前に交わるなんてはしたない」

今からしようとしていることを棚において美弥を叱咤しながら片足を持ち上げた。