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狂い咲く花
第26章 二、昇り藤 - あなたは私の安らぎ
「葉月ちゃん、何があったの?」
「後で説明します…父さん、隣の部屋に布団を敷いてもらえますか?美弥を横にしてあげたいので…。母さんは美弥の身体を拭いてあげてください。このままじゃ、気持ち悪いと思うから」
詳しい話はせずに、今やるべきことだけを告げる。
2人は何も聞かずに葉月の指示通りに動きだした。
美弥を横抱きにして布団まで運び、横にしようとした時にうっすらと目を開けた。
「アッ…イヤッ…」
忘れていた恐怖を思い出したのか、葉月の胸にしがみついて震えだした。
「大丈夫…俺はここにいるから…大丈夫だから…ねっ。美弥…大丈夫」
背中を摩りながら耳元で大丈夫だと告げる。
まだ完全に起きていなかったのか、直ぐに眠りにつき、規則正しい寝息が耳に入る。
その姿を確認すると、葉月は後の事を全て母様に頼んで部屋を出ようとした。
そして、母様とすれ違い時に小声で告げる。
「下も…股の中も拭いてあげてください…」
その言葉に母様は全てを理解し、手で口を押えて真っ青になる。
「大丈夫です…幸いにも最後までは…」
葉月にとってもそれだけを告げるのが精一杯だった。
2人を残して葉月と父様は居間に向かう。
全てを話すために。
「後で説明します…父さん、隣の部屋に布団を敷いてもらえますか?美弥を横にしてあげたいので…。母さんは美弥の身体を拭いてあげてください。このままじゃ、気持ち悪いと思うから」
詳しい話はせずに、今やるべきことだけを告げる。
2人は何も聞かずに葉月の指示通りに動きだした。
美弥を横抱きにして布団まで運び、横にしようとした時にうっすらと目を開けた。
「アッ…イヤッ…」
忘れていた恐怖を思い出したのか、葉月の胸にしがみついて震えだした。
「大丈夫…俺はここにいるから…大丈夫だから…ねっ。美弥…大丈夫」
背中を摩りながら耳元で大丈夫だと告げる。
まだ完全に起きていなかったのか、直ぐに眠りにつき、規則正しい寝息が耳に入る。
その姿を確認すると、葉月は後の事を全て母様に頼んで部屋を出ようとした。
そして、母様とすれ違い時に小声で告げる。
「下も…股の中も拭いてあげてください…」
その言葉に母様は全てを理解し、手で口を押えて真っ青になる。
「大丈夫です…幸いにも最後までは…」
葉月にとってもそれだけを告げるのが精一杯だった。
2人を残して葉月と父様は居間に向かう。
全てを話すために。