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狂い咲く花
第26章 二、昇り藤 - あなたは私の安らぎ

「それがいいわね。葉月ちゃんも今日はここで寝てちょうだうね」
美弥と同じ部屋を進められる。
この状況でそれが一番いいとは分かっていても、直接進められると申し訳なく思う。
「私の事は気にしなくていいから…起きた時に私ではどうすることもできないみたいだから…今日は葉月ちゃんにお願いしたいの。いいでしょ?」
「そうしてやってくれ…これ以上、怖い思いはしてほしくない」
「分かりました…」
2人の心の葛藤を理解しながらも2人の提案を受け入れた。
「じゃ、葉月。美弥を頼むぞ。俺は麻耶の家に泊ってから、その足で向こうの家にいってくる。何時になるか分からんが、帰ってから話そう」
そう告げて、2人は部屋を出て行った。
「横になろうか?」
優しく声をかかると美弥は顔を上げて葉月を見つめた。
そして、そっと瞳を閉じる。
その行動が何を意味するか分かっていた。
「今日は…やめておこう?」
「いやっ…お願いだから、あの人の味を忘れさせてください」
その言葉に、幸信に口づけをされたことを忘れたいと思う美弥の心を読み取る。
「わかった…目を閉じて、美弥」
美弥は葉月の言葉のままに目を閉じ、その顔を見ながら葉月は唇を重ねた。
唇からお互いのぬくもりが伝わり、口づけは激しさを増した。
廊下では2人の話を聞き何をしているか分かっていて黙認している2人がいることに、美弥も葉月も気付いてはいなかった。
美弥と同じ部屋を進められる。
この状況でそれが一番いいとは分かっていても、直接進められると申し訳なく思う。
「私の事は気にしなくていいから…起きた時に私ではどうすることもできないみたいだから…今日は葉月ちゃんにお願いしたいの。いいでしょ?」
「そうしてやってくれ…これ以上、怖い思いはしてほしくない」
「分かりました…」
2人の心の葛藤を理解しながらも2人の提案を受け入れた。
「じゃ、葉月。美弥を頼むぞ。俺は麻耶の家に泊ってから、その足で向こうの家にいってくる。何時になるか分からんが、帰ってから話そう」
そう告げて、2人は部屋を出て行った。
「横になろうか?」
優しく声をかかると美弥は顔を上げて葉月を見つめた。
そして、そっと瞳を閉じる。
その行動が何を意味するか分かっていた。
「今日は…やめておこう?」
「いやっ…お願いだから、あの人の味を忘れさせてください」
その言葉に、幸信に口づけをされたことを忘れたいと思う美弥の心を読み取る。
「わかった…目を閉じて、美弥」
美弥は葉月の言葉のままに目を閉じ、その顔を見ながら葉月は唇を重ねた。
唇からお互いのぬくもりが伝わり、口づけは激しさを増した。
廊下では2人の話を聞き何をしているか分かっていて黙認している2人がいることに、美弥も葉月も気付いてはいなかった。

