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狂い咲く花
第26章 二、昇り藤 - あなたは私の安らぎ
「葉月…」
「この前、美弥と口づけをしたのがあの日以来だったんだ…二度とできないと諦めてた。だけど、お前は受け入れてくれた。うれしかった…。だからその時に決めた。もうお前を離したくないと。時間がかかるかもしれないけど、麻耶を説得して美弥と一緒になりたい…だから待っていてほしい。必ず説得するから」
葉月の本心を知り美弥も本心を語る。
「私…倒れた時に夢をみたの。私と葉月が喋っているのを遠くで見ている私がいた。子供と三人で楽しそうだった。それは私と葉月の未来なんだと思ったの。だけど、途中で、私の顔の仮面が割れて、その下には麻耶の顔があった。葉月はごめんねって。愛してるのは私じゃなく麻耶だって…麻耶は『私の子供を返して』って…その時に、手に生温かい物を感じて見てみると、血だらけの女の子が私の掌にいたの。驚いて放り投げてしまったけど、麻耶は『姉様が殺した』って何度も言うの。それがね。私が2人の結婚を拒んだ未来なんだって思った。目が覚めてもその生温かな血の温もりが残っていて怖かった。その命を私の我儘で消すことになるんだって思ったら怖くて…本当は『いかないで』って『私を愛して』って言いたかったの。けど言えなかった…生まれてくる子には罪はないから…。葉月に美弥って言われるとね。好きだった気持ちが消えないと思って気持ちを封印するために姉さんってよんでくれるようにお願いした…だけど…私も忘れられなかった。ちょっとしたことで葉月への想いが溢れ出そうになって…苦しかった…」
「この前、美弥と口づけをしたのがあの日以来だったんだ…二度とできないと諦めてた。だけど、お前は受け入れてくれた。うれしかった…。だからその時に決めた。もうお前を離したくないと。時間がかかるかもしれないけど、麻耶を説得して美弥と一緒になりたい…だから待っていてほしい。必ず説得するから」
葉月の本心を知り美弥も本心を語る。
「私…倒れた時に夢をみたの。私と葉月が喋っているのを遠くで見ている私がいた。子供と三人で楽しそうだった。それは私と葉月の未来なんだと思ったの。だけど、途中で、私の顔の仮面が割れて、その下には麻耶の顔があった。葉月はごめんねって。愛してるのは私じゃなく麻耶だって…麻耶は『私の子供を返して』って…その時に、手に生温かい物を感じて見てみると、血だらけの女の子が私の掌にいたの。驚いて放り投げてしまったけど、麻耶は『姉様が殺した』って何度も言うの。それがね。私が2人の結婚を拒んだ未来なんだって思った。目が覚めてもその生温かな血の温もりが残っていて怖かった。その命を私の我儘で消すことになるんだって思ったら怖くて…本当は『いかないで』って『私を愛して』って言いたかったの。けど言えなかった…生まれてくる子には罪はないから…。葉月に美弥って言われるとね。好きだった気持ちが消えないと思って気持ちを封印するために姉さんってよんでくれるようにお願いした…だけど…私も忘れられなかった。ちょっとしたことで葉月への想いが溢れ出そうになって…苦しかった…」