この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
狂い咲く花
第31章 三、丹一華 - 嫉妬の為の無実の犠牲
宝賀は美弥の腰に手を回し、膝裏にもう片方の手を回して軽々と持ち上げ、泰邦が敷いた布団に横たわらせる。
「とりあえず、外で待っていてください…泰邦のお楽しみはまた後で」
その言葉に泰邦は無言で部屋を出て行った。
出て行ったのを確認すると目線を美弥に向ける。
「抵抗はしないと約束するのなら、手の拘束を外しますがどうしますか?」
美弥は宝賀の優しい問いかけに素直に頷いたが、隙あらば逃げ出そうと心の中では思っていた。
「分かりました…。でも、抵抗したり暴れたりしたら容赦しませんから…もちろん、快楽からの動きでしたら大歓迎ですよ」
美弥の身体を少し横に向けて拘束を解いた。
自由になった手を擦りながら美弥は宝賀を見つめた。
「そろそろ始めましょうか…」
宝賀は、ゆっくりと顔を近づけて口づけをしようとする。
―――パシッ
美弥の手が上がり、宝賀の頬を叩いた。
叩かれた顔は横を向き、どんな表情をしているのか美弥には分からなかった。
しかし、叩かれて動かない宝賀を見て、今なら逃げられると判断をし腕の中から簡単に抜け出した。
これで逃げられると思った。
しかし、そう簡単には逃げられなかった。
布団の上から立ち上がろうとした瞬間に、宝賀に腕を捻られ、うつぶせに布団の上に押さえつけられた。
「抵抗しない約束でしたね…」
声の質が変わったことに美弥は気が付いた。
優しさのかけらさえ感じられないほど冷淡で冷たい声だった。
「とりあえず、外で待っていてください…泰邦のお楽しみはまた後で」
その言葉に泰邦は無言で部屋を出て行った。
出て行ったのを確認すると目線を美弥に向ける。
「抵抗はしないと約束するのなら、手の拘束を外しますがどうしますか?」
美弥は宝賀の優しい問いかけに素直に頷いたが、隙あらば逃げ出そうと心の中では思っていた。
「分かりました…。でも、抵抗したり暴れたりしたら容赦しませんから…もちろん、快楽からの動きでしたら大歓迎ですよ」
美弥の身体を少し横に向けて拘束を解いた。
自由になった手を擦りながら美弥は宝賀を見つめた。
「そろそろ始めましょうか…」
宝賀は、ゆっくりと顔を近づけて口づけをしようとする。
―――パシッ
美弥の手が上がり、宝賀の頬を叩いた。
叩かれた顔は横を向き、どんな表情をしているのか美弥には分からなかった。
しかし、叩かれて動かない宝賀を見て、今なら逃げられると判断をし腕の中から簡単に抜け出した。
これで逃げられると思った。
しかし、そう簡単には逃げられなかった。
布団の上から立ち上がろうとした瞬間に、宝賀に腕を捻られ、うつぶせに布団の上に押さえつけられた。
「抵抗しない約束でしたね…」
声の質が変わったことに美弥は気が付いた。
優しさのかけらさえ感じられないほど冷淡で冷たい声だった。