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狂い咲く花
第31章 三、丹一華 - 嫉妬の為の無実の犠牲
─…
──…
───…
暗闇の中、美弥は目を覚ました。
ぼんやりといつもと違う天井を見ながら、自分の置かれている状況を把握できないでいた。
動こうとしても身体のあちこちが痛くて上半身だけを起こすのがやっとだった。
そこで、漸く昨日のことが脳裏に浮かんだ。
夢であればと思うが、身体の痛みと重みを感じれば夢ではなかったと気付かされる。
「…私…」
──────犯されたんだ…
と全てを思い出す。
そして恐怖だけが美弥を襲う。
ガチガチと震えながら、こんな時でさえ声を殺して泣く。
そんな美弥を宝賀は黙って見つめていた。
気絶するまで犯し続けた宝賀はこのまま返す予定だった。
しかし、恐怖に怯えながら耐える姿を見て、治まっていた欲望が顔を出す。
もっと犯したい。
もっと恐怖の底に突き落としたいと。
「お前が悪い…」
後ろから美弥を抱きしめながら宝賀は言う。
誰もいないと思っていた美弥は驚きで涙さえ止まる。
「お前の健気な姿を滅茶苦茶にしたくなる…」
そのまま美弥を押し倒し、濡れてもいな秘部に自分のモノをねじ込んでいく。
痛みと恐怖から、美弥は宝賀の腕を何度も叩いて絶叫する。
「いや──────」
「さすがに濡れてないときついな…俺も痛いわ」
全てを押し込んだところで一息入れる。
泣こうが喚こうがもうどうでもよかった。
ただ自分の欲だけを吐き出したかった。