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狂い咲く花
第32章 三、風信子 – 悲哀
「いっ…」
胸の蕾を親指と人差し指の爪を立てて握りしめる。
痛みから逃れるように、美弥は恐る恐る舌を宝賀の中に入れて小さく動かす。
ぎこちない動きで宝賀の舌を見つけ出し、撫でながら絡ませる。
宝賀が満足する口づけではなかったが、宝賀は指の力を抜いて緩やかな愛撫に変えた。
少しの間、美弥の動きを静観していたが余りのぎこちなさに宝賀の方から舌を動かし始める。
頭を固定され、一気に激しい絡みとなり、口内を犯される。
息をすることもできない美弥は必死に息をしようと口を開くと、更に舌が入り込み、荒々しく貪る。
「ハァハァ…」
舌を抜かれ唇が離れると美弥は肩で大きく呼吸をする。
「本当に満足にできないな、お前。…こっちは満足させてくれよな」
まだ息が整ってない美弥の肩を軽く押して倒した後、その勢いで開いた足を更に押し広げて体を入れ込んだ。
「声だすなよ」
一言だけ威嚇して、下着の上から花芽にかじりついた。
「ヤッ…」
とっさに手で顔を隠し小さな悲鳴を上げた。
宝賀は構わず、花芽を下着の上から嘗め回し少しの刺激だけを与える。
反応して欲しくはないのに、心とは裏腹に身体は反応していく。
声だけは出したくないと、掌を血が出るまで噛み締めて耐える。
こんな悪夢は早く終わって欲しいと願うことしかできず時間だけが過ぎていった。