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狂い咲く花
第5章 一、百合 - 無垢
欲情した南和は麻耶の着物の裾に手を伸ばし肌に触れた。
ここから先は進んでは駄目なことぐらい分かっている。
分かっていても止められなかった。
止められるほど大人でもない。
愛撫という言葉も知らない子供は欲望のまま動く。
下着の中に手を入れて湿ったそこの生暖かさにびっくりする。
手につくトロリとした物が何なのか見当もつかなかった。
恐る恐る触って花芽を見つけ出し、触っていいものか悩みながらも好奇心が勝って軽くつまんでみた。

「アッ…ンッ」

先ほどまでの吐息ではなく、甘ったるい声が口からこぼれ、麻耶の身体が震えた。
その声が南和の興奮を増長させる。
何度かそれを続け、そこが気持ちが良い場所なんだと理解する。

「ねぇ…気持ちいいの?」

少し息を弾ませ、涙目で見上げてくるその目が南和の理性を狂わせる。
強く握ったり転がしたりとどんどん激しく花芽を扱って快楽を引き出す。
それと同時に麻耶の声の質も変わり乱れ始める。
遠く離れていると分かっていても美弥と葉月に聞かれたらと思い口で口を塞ぐ。

「ンンンッ…」

声にならない声があたりを彷徨う。
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