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狂い咲く花
第34章 三、エリカ - 孤独
「まだ食うか?」

手を差し伸べてお椀を渡すように促す。
美弥は遠慮がちにお椀を渡してお代わりを貰った。
そのさりげない優しさがうれしくて、食べながらまた涙が溢れ出す。
そんな美弥を食べ終わるまで何も言わず、宝賀はただ見つめていた。
美弥が食べ終わる頃合いを見て宝賀は動き出した。
棚の中から陶器の器を出して固形物を乗せ火をつけた。
そこから煙が立ち上がり、空気に乗り部屋中に充満しはじめる。
甘い、そして心休まるそんな匂いだった。
美弥は大きく息を吸い、その甘い匂いを体内に流し込む。

「良い匂いだろう」

「はい…心が癒される感じがします。」

少し、ぼんやりし始めた美弥がトロンとした目で宝賀に告げる。

「鎮静作用のある物質が入っているからな…心が落ち着く」

「そうですか…」

体がフワフワして宝賀が何を言っているのか分からなくなっていた。
時間がたつにつれて、美弥の身体に変化が現れる。
それを感じとった宝賀は動く。

「…そろそろいいかな」

美弥の崩れている足を人差し指でツッとなぞる。
少し触れただけでも美弥の身体は反応する。

「アッ…」

美弥の口から初めて出る甘い吐息に宝賀はニヤリと笑い、首筋をひと舐めする。

「アアアッ」

ひと舐めしただけで美弥の身体は震え上がった。
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