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狂い咲く花
第34章 三、エリカ - 孤独
媚薬香に支配されている美弥は素直に欲望を口にする。

「…アッ…もっと……触って…」

甘い吐息の合間から漏れる声に宝賀はゾクリとする。
頑なに拒み続けた美弥が媚薬香が効いているにしても、初めて欲っした言葉だった。

「どこを触って欲しい?触るだけで満足か?」

人差し指で足首から、足の付け根までスッとひと撫でする。

「ハゥ…」

宝賀の指の動きだけでも美弥の身体は素直に反応する。
それ以上の快楽が欲しくて、しかしどこか理性は残っていて、どこを触って欲しいのか口には出せなかった。
そのもどかしさから美弥の目には涙が浮かび、妖艶な誘いのように宝賀には見える。

「…宝賀…意地悪しないでぇ…お願い……」

その表情に言葉が乗れば、宝賀の方が魅了され引きずられそうになる。

「淫乱女が」

美弥の両足を開き、秘部に顔を近づけ花芽に息を吹きかければ、それだけで身体がガクガクと震え悶え始める。

「アアッ…触って…」

たまらなくなった美弥はしきりに触ってと強請るようになる。
そこに羞恥心は微塵もない。
自分が何を口走り、誰に求めているかもう分からなくなっていた。

「…いいぜ…壊れるまで触ってやる」
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