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狂い咲く花
第34章 三、エリカ - 孤独
花芽に息を掛けながら喋り、言い終えると花芽の皮を剥いて容赦なくしゃぶりつく。

「イヤァァァァァ―――」

全身にビリビリとしたものが走り、身体は一度大きく跳ねあがった。
宝賀はそのまま花芽を吸い上げ舌先で刺激を与えていく。
余りの大きな刺激に美弥は必死で逃げようともがくが、宝賀の舌から逃げることは叶わなかった。
それでも手で宝賀の頭を遠ざけようともがき続ける。

「…やめて…アアアッ…それいやっ…ダメェ―――」

バタバタと足をばたつかせ、本気でもがき続ける。
さすがの宝賀も、これ以上は無理だと判断し花芽から舌を離した。
離しても、余韻が残っている美弥の痙攣はおさまらない。

「今日は拘束するつもりはなかったが…悪いな」

散乱している着物の中から帯を探し出すと、朦朧としている美弥の手をきつく結び、柱に括り付ける。
そして探し出してきた縄で体中を這わせ固定して、両足が閉じないようにした。

「これで良い…良い眺めだ」

全てを結び終えた美弥の裸体を見て宝賀は満足し、しばらく眺めていた
強すぎる快楽もおさまった美弥の身体は、またさらなる快楽を求め始める。
媚薬香が切れるまでその効力は消えない。

「…宝賀…」

欲しがり始めた身体が我慢できずに、美弥自身が欲し始めた。

「いいぜ。だけど、次は暴れても止めないが、それでもいいか?狂っちまうぜ」

秘部をひと撫でする。

「あああっ…お願い…宝賀の…好きにして…」

それは、宝賀が望んだ言葉だった。
全てを受けとめて地獄へと誘う魔性の言葉だった。

「狂っちまいな」

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