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狂い咲く花
第36章 三、吾亦紅 – 変化
離れるように促すと、少し不貞腐れて上目遣いで見つめる。
麻耶が何をしてほしいのか南和には分かっていた。
南和はうれしく思うが、わざと溜息をついて麻耶の顎に手を添えて上を向かせた。
それと同時に麻耶の目が閉じ、顔を寄せて唇を重ねる。
舌で唇をなぞり、少しの隙間から舌を入れ麻耶の舌を捉える。
お互いの存在を確かめるように激しい口づけを交わした。
「ふふっ…これ以上は駄目だよ。我慢するんでしょ?」
麻耶は静かに頷いて先に進むことを我慢する。
南和は麻耶の手を引いて家を出た。
そんなに遠くない距離を2人はゆっくりと歩いていた。
「ねぇ。麻耶。今まで通りにしていていね。美弥が戻ってくることは秘密だから。ばれたら、僕と麻耶は二度と会えなくなるからね。いい?」
「演技するの??しょんぼりしてればいい?」
「そうだね。麻耶は知らないふりしていてね。あっ…でも今日は僕と会ったから少し元気な振りしてもいいかな?」
行きと違い、帰りは和やかな雰囲気で南和に寄り添いながら道を歩く。
寄り添いながら歩いていても、美弥の行方不明を知っている人々は何も言わず、ただ憐みの目を向けるだけだった
「麻耶!南和!」
後ろから2人を呼ぶ声が聞こえ振り向けば、そこには父様と葉月が2人に向かって歩いて来ていた。
麻耶が何をしてほしいのか南和には分かっていた。
南和はうれしく思うが、わざと溜息をついて麻耶の顎に手を添えて上を向かせた。
それと同時に麻耶の目が閉じ、顔を寄せて唇を重ねる。
舌で唇をなぞり、少しの隙間から舌を入れ麻耶の舌を捉える。
お互いの存在を確かめるように激しい口づけを交わした。
「ふふっ…これ以上は駄目だよ。我慢するんでしょ?」
麻耶は静かに頷いて先に進むことを我慢する。
南和は麻耶の手を引いて家を出た。
そんなに遠くない距離を2人はゆっくりと歩いていた。
「ねぇ。麻耶。今まで通りにしていていね。美弥が戻ってくることは秘密だから。ばれたら、僕と麻耶は二度と会えなくなるからね。いい?」
「演技するの??しょんぼりしてればいい?」
「そうだね。麻耶は知らないふりしていてね。あっ…でも今日は僕と会ったから少し元気な振りしてもいいかな?」
行きと違い、帰りは和やかな雰囲気で南和に寄り添いながら道を歩く。
寄り添いながら歩いていても、美弥の行方不明を知っている人々は何も言わず、ただ憐みの目を向けるだけだった
「麻耶!南和!」
後ろから2人を呼ぶ声が聞こえ振り向けば、そこには父様と葉月が2人に向かって歩いて来ていた。