この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
狂い咲く花
第36章 三、吾亦紅 – 変化
離れるように促すと、少し不貞腐れて上目遣いで見つめる。
麻耶が何をしてほしいのか南和には分かっていた。
南和はうれしく思うが、わざと溜息をついて麻耶の顎に手を添えて上を向かせた。
それと同時に麻耶の目が閉じ、顔を寄せて唇を重ねる。
舌で唇をなぞり、少しの隙間から舌を入れ麻耶の舌を捉える。
お互いの存在を確かめるように激しい口づけを交わした。

「ふふっ…これ以上は駄目だよ。我慢するんでしょ?」

麻耶は静かに頷いて先に進むことを我慢する。
南和は麻耶の手を引いて家を出た。
そんなに遠くない距離を2人はゆっくりと歩いていた。

「ねぇ。麻耶。今まで通りにしていていね。美弥が戻ってくることは秘密だから。ばれたら、僕と麻耶は二度と会えなくなるからね。いい?」

「演技するの??しょんぼりしてればいい?」

「そうだね。麻耶は知らないふりしていてね。あっ…でも今日は僕と会ったから少し元気な振りしてもいいかな?」

行きと違い、帰りは和やかな雰囲気で南和に寄り添いながら道を歩く。
寄り添いながら歩いていても、美弥の行方不明を知っている人々は何も言わず、ただ憐みの目を向けるだけだった

「麻耶!南和!」

後ろから2人を呼ぶ声が聞こえ振り向けば、そこには父様と葉月が2人に向かって歩いて来ていた。
/661ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ