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狂い咲く花
第37章 三、ハハミズキ - 私の想いを受けて下さい。
「わかった…美弥の想いは分かったよ。だけどそれは自分勝手だよ。俺の想いを無視して勝手に未来を決めないでくれ」
葉月は美弥の身体を少し離して、真正面から見据える。
「俺は美弥が好きだ。愛している。美弥しか愛していない。順番なんてつけられない。二番目に愛している女なんていないんだから。…麻耶にあるのは負い目。愛情じゃない!結婚は俺自身が望んだことだけど、ずっと苦しかった。傍にいるのに美弥に触れられなくて辛かった。だからあの時、触れられて愛を確かめられてどんなにうれしかったか。暗かった俺の人生にまた光が差したんだ。…美弥がいない3か月、地獄だった。美弥がいない人生がこんなにもつらいとは思いもしなかった。」
葉月は一度大きく深呼吸をする。
「だから、もう俺の前から二度と消えないで。死ぬまでずっと傍にいて。…俺と、結婚してください。」
美弥は言葉を返さない。
しかし、美弥の瞳が揺れているのが分かる。
葉月の言葉が美弥に届いた瞬間だった。
「父さんと母さんにも伝えてある。父さんからは「幸せにしてやってくれ」って言われてる。だから何も心配しないで。だから俺だけの美弥になって?」
美弥の目に涙が溢れ出る。
穢れてしまった美弥に結婚しようと言ってくれる葉月の想いが、淀んでいた美弥の心を清めていく。
葉月は美弥の身体を少し離して、真正面から見据える。
「俺は美弥が好きだ。愛している。美弥しか愛していない。順番なんてつけられない。二番目に愛している女なんていないんだから。…麻耶にあるのは負い目。愛情じゃない!結婚は俺自身が望んだことだけど、ずっと苦しかった。傍にいるのに美弥に触れられなくて辛かった。だからあの時、触れられて愛を確かめられてどんなにうれしかったか。暗かった俺の人生にまた光が差したんだ。…美弥がいない3か月、地獄だった。美弥がいない人生がこんなにもつらいとは思いもしなかった。」
葉月は一度大きく深呼吸をする。
「だから、もう俺の前から二度と消えないで。死ぬまでずっと傍にいて。…俺と、結婚してください。」
美弥は言葉を返さない。
しかし、美弥の瞳が揺れているのが分かる。
葉月の言葉が美弥に届いた瞬間だった。
「父さんと母さんにも伝えてある。父さんからは「幸せにしてやってくれ」って言われてる。だから何も心配しないで。だから俺だけの美弥になって?」
美弥の目に涙が溢れ出る。
穢れてしまった美弥に結婚しようと言ってくれる葉月の想いが、淀んでいた美弥の心を清めていく。