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狂い咲く花
第39章 四、雛菊 - 平和
「そうだね…悲しむだろうね。けど、もう迷いはしないよ。誰かの不幸の上に俺たちの幸せが成り立つのなら、その人の為にも俺たちは幸せにならなければいけない。」

「でも…」

美弥は麻耶を思うと手放しに喜ぶことは出来なかった。

「誰も傷つけずに生きていくのは無理なことなんだよ。誰しも多少なりとも傷つきながら生きてる。美弥は誰も傷つけずに生きてきたよね。だけどその分、美弥が傷ついた。深い傷を負いながら生きている。それは誰も望まないよ。俺が美弥が傷つくのを望まないように。父さんも母さんも望まない。美弥が傷つくのを見ると俺も傷つく…分かる?」

「葉月も…傷ついた?」

「ああ。美弥が傷つけば俺もつらい。傷つくことはあるとしても、それを分かち合いたい。共に泣いたり笑ったりして生きていきたい。麻耶には母さんと父さんがついてる。美弥の幸せを願うから麻耶を大切にする。」

麻耶を可愛がる理由が美弥の為だと告げた。
美弥も大切なのだと。

「そう…だね…。私はいっぱい人を傷つけた…私が幸せになることが父様や母様に報いることなんだよね」

少しずつ、美弥の心を変えていく。
人が傷つくことはしょうがないことだと教え込む。

「そうだよ。だから、美弥は幸せになることだけを考えて」

チュッと軽く口づけをする。

「葉月…一緒に幸せになってくれる?」

「ああ。一緒に幸せになろう…愛しているよ。美弥」

「私も…愛している」

愛の告白をすれば、自然と唇は重なる。
長い長い2人だけの夜は、心を満たしながら何度も口づけを交わしながら過ぎていく。
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