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狂い咲く花
第40章 四、夾竹桃 - 注意
「俺が…間違って麻耶を抱いたと告げた時もそうだったけど、美弥と一緒になると決めた時に、麻耶の事を頼んだんだよな。そしたらさ。南和の表情が変わって聞いたことのない冷たい口調で俺を非難した…それは間違ってないけど…なんというか、麻耶を傷つけるのを許さないって感じだった」
その時には気が付かなったことが、気になり始めていた。
南和が麻耶に対する思いがただの幼馴染じゃない気がしていた。
「俺は自分の事で精一杯で、その時は気がついてやれなかったけど…今思い起こせば、そうなのかなって…」
2人の姿を見ながら葉月は思ったことを口にした。
「言われてみれば…南和はいつも一番は麻耶だったわね。何かにつけて麻耶麻耶って…だから結婚しないのかな?」
「そうかも…知れない…。俺の事、憎いだろうな…」
麻耶とのことを話したときの南和の顔を思い出す。
酷いと言い捨てて消えていった南和。
本当に麻耶を愛しているのなら、どんな思いでそれを聞いたのか。
それを思うと葉月の心は沈んでいく。
麻耶や美弥だけではなく南和まで苦しめていたのだとしたら、自分がしたことがどんなに残酷だったのかと今になって思う。
その時には気が付かなったことが、気になり始めていた。
南和が麻耶に対する思いがただの幼馴染じゃない気がしていた。
「俺は自分の事で精一杯で、その時は気がついてやれなかったけど…今思い起こせば、そうなのかなって…」
2人の姿を見ながら葉月は思ったことを口にした。
「言われてみれば…南和はいつも一番は麻耶だったわね。何かにつけて麻耶麻耶って…だから結婚しないのかな?」
「そうかも…知れない…。俺の事、憎いだろうな…」
麻耶とのことを話したときの南和の顔を思い出す。
酷いと言い捨てて消えていった南和。
本当に麻耶を愛しているのなら、どんな思いでそれを聞いたのか。
それを思うと葉月の心は沈んでいく。
麻耶や美弥だけではなく南和まで苦しめていたのだとしたら、自分がしたことがどんなに残酷だったのかと今になって思う。