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狂い咲く花
第40章 四、夾竹桃 - 注意
葉月は顔を曇らせながら美弥をみる。
美弥は静かに頷いて、2人を送り出した。
残ったのは美弥と南和。
気まずい雰囲気が漂っていた。
「私と葉月の事聞いたそうね…」
美弥は南和に切り出した。
知らないふりをして何も言わないわけにはいかない。
「ごめんね…辛いことを押し付けちゃって」
「別に…美弥のせいじゃないよ…全て葉月が悪いんだから…美弥は謝らないで」
南和の態度に、葉月が言った言葉を思い出した。
「ねぇ…南和は…麻耶の事が好きなの?」
「えっ?」
美弥の言葉に過剰に反応する。
知られてはいけない想いに南和は動揺した。
隠そうとしても、それは遅かった。
「そうなのね…気が付かなくてごめんなさい…ずっと辛い思いしてたわよね。私は自分の事ばかりで気が付いてあげられなくて、ごめんね」
美弥の言葉に何も言えなかった。
自分が美弥にした仕打ちを考えたら「許せない」などとは言えない。
もっと傲慢で自分勝手だったらいいのにと南和は思った。
そうしたら、こんなに心が痛まなくて済んだのにと。
美弥は静かに頷いて、2人を送り出した。
残ったのは美弥と南和。
気まずい雰囲気が漂っていた。
「私と葉月の事聞いたそうね…」
美弥は南和に切り出した。
知らないふりをして何も言わないわけにはいかない。
「ごめんね…辛いことを押し付けちゃって」
「別に…美弥のせいじゃないよ…全て葉月が悪いんだから…美弥は謝らないで」
南和の態度に、葉月が言った言葉を思い出した。
「ねぇ…南和は…麻耶の事が好きなの?」
「えっ?」
美弥の言葉に過剰に反応する。
知られてはいけない想いに南和は動揺した。
隠そうとしても、それは遅かった。
「そうなのね…気が付かなくてごめんなさい…ずっと辛い思いしてたわよね。私は自分の事ばかりで気が付いてあげられなくて、ごめんね」
美弥の言葉に何も言えなかった。
自分が美弥にした仕打ちを考えたら「許せない」などとは言えない。
もっと傲慢で自分勝手だったらいいのにと南和は思った。
そうしたら、こんなに心が痛まなくて済んだのにと。