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狂い咲く花
第40章 四、夾竹桃 - 注意
「美弥はいつも謝ってばかりだね。自分が悪くなくても直ぐに謝っちゃう…どうして?」
「…どうしてかしらね…。自分でも分からない。ただ・…麻耶も、葉月も南和も大切なのよ。悲しまないで欲しいって願ってる。矛盾しているかもしれないけど…」
「僕にはわからないよ…麻耶がいなかったら美弥は幸せになれてた。麻耶が二人の中を引き裂いたのに、どうして笑っていられるの?僕だったら絶対に許せない。許さない」
その想いが葉月に向いているとは気づきもしなかった。
ただ、自分の為に怒ってくれているのだと思った。
「南和は優しいわね…。私ね。麻耶に嫉妬していたの。いっつも両親の愛情を独り占めにしいる麻耶が羨ましくて嫉妬していた。そんな自分が嫌で一生懸命、良い子の振りをしていたの。愛情が欲しくて…。麻耶が身籠った時もそうね。2人を祝福する振りをして、自分が傷つかない方を選んだ…一番ズルくて酷いのは私なのかもしれない…」
美弥の言葉に南和は段々と腹がたってくる。
『そんなことないよ』と言ってほしいだけではないかと勘繰る。
どんな時でも正論を口にする美弥に虫唾さえ走る。
申し訳ないと思った自分が馬鹿らしいと南和は冷ややかな目を美弥に向けた。
「…どうしてかしらね…。自分でも分からない。ただ・…麻耶も、葉月も南和も大切なのよ。悲しまないで欲しいって願ってる。矛盾しているかもしれないけど…」
「僕にはわからないよ…麻耶がいなかったら美弥は幸せになれてた。麻耶が二人の中を引き裂いたのに、どうして笑っていられるの?僕だったら絶対に許せない。許さない」
その想いが葉月に向いているとは気づきもしなかった。
ただ、自分の為に怒ってくれているのだと思った。
「南和は優しいわね…。私ね。麻耶に嫉妬していたの。いっつも両親の愛情を独り占めにしいる麻耶が羨ましくて嫉妬していた。そんな自分が嫌で一生懸命、良い子の振りをしていたの。愛情が欲しくて…。麻耶が身籠った時もそうね。2人を祝福する振りをして、自分が傷つかない方を選んだ…一番ズルくて酷いのは私なのかもしれない…」
美弥の言葉に南和は段々と腹がたってくる。
『そんなことないよ』と言ってほしいだけではないかと勘繰る。
どんな時でも正論を口にする美弥に虫唾さえ走る。
申し訳ないと思った自分が馬鹿らしいと南和は冷ややかな目を美弥に向けた。