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狂い咲く花
第40章 四、夾竹桃 - 注意
「そういうのってさ…僕嫌い。人間誰だってズルくて冷酷だよ。生きるために動物を殺して食べて、自分が幸せになるために人を踏み台にする。美弥の言ってる事ってさ。きれいごとだよ。誰もがそうあるのに、それを正当化しようと口にするのはズルいよ」
「正当化しようだなんて」
「美弥ってさ…知らないうちに人を傷つけてるよね。正直に嫌だって言ってれば…こんなに拗れる事なんてなかったんだ。美弥が本音でぶつからないから麻耶だって…」
その先の言葉を飲み込む。
その先は言ってはいけない言葉だと警告が鳴り響く。
ここで気が付かれることは避けなくてはいけなかった。
「ごめん…美弥の言う通り僕は麻耶が好きだよ…僕が幸せにしたかった…。幸せにできるのは僕だけなのに…2人は何も気にしないで幸せになってよ。そうなれば僕が全力で麻耶を守るから。麻耶が僕の傍にいてくれさえすればどんなものからでも守ってあげられる。」
南和の麻耶に対する執着を初めて感じた。
ただ好きなだけではないような不安さえ覚える。
「酷いこと言ってごめんね…でも僕は美弥にも幸せになって貰いたいんだ…それは葉月にしかできないことだから…」
先ほどまでの表情とは違い、穏やかな顔だった。
一瞬にして変わる南和の態度が怖いと美弥は思った。
「正当化しようだなんて」
「美弥ってさ…知らないうちに人を傷つけてるよね。正直に嫌だって言ってれば…こんなに拗れる事なんてなかったんだ。美弥が本音でぶつからないから麻耶だって…」
その先の言葉を飲み込む。
その先は言ってはいけない言葉だと警告が鳴り響く。
ここで気が付かれることは避けなくてはいけなかった。
「ごめん…美弥の言う通り僕は麻耶が好きだよ…僕が幸せにしたかった…。幸せにできるのは僕だけなのに…2人は何も気にしないで幸せになってよ。そうなれば僕が全力で麻耶を守るから。麻耶が僕の傍にいてくれさえすればどんなものからでも守ってあげられる。」
南和の麻耶に対する執着を初めて感じた。
ただ好きなだけではないような不安さえ覚える。
「酷いこと言ってごめんね…でも僕は美弥にも幸せになって貰いたいんだ…それは葉月にしかできないことだから…」
先ほどまでの表情とは違い、穏やかな顔だった。
一瞬にして変わる南和の態度が怖いと美弥は思った。