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狂い咲く花
第40章 四、夾竹桃 - 注意
「ありがとう…」
ただそれだけしか口に出せない。
それ以上、南和の本性を知ってはいけないような気がした。
「葉月が別れることで、麻耶が傷ついたとしても安心して。僕が傍についていてあげるから。僕だけが麻耶を幸せにしてあげることができるんだからね」
南和がうれしそうに告げる。
喋れば喋るほど麻耶への想いが伝わる。
その想いが危ない感じがしてならなかった。
「そうね…麻耶の事は南和が一番知ってるから…そういって貰えると安心する…そろそろ行きましょう?」
2人でいることに不安を覚えた美弥は、疲れた身体を無理に動かして葉月と麻耶を探しに人混みに入った。
美弥が葉月を見つける前に、南和が麻耶を見つけて走り出した。
そして葉月がいる前で麻耶の背中に抱き付いて少し体重をかけて甘える。
「南和ぁ~…重いよ…」
2人がじゃれ合う姿を見ても不安が払拭されることはない。
一度覚えた違和感や不安が消えることはなかった。
「どうかした?美弥」
美弥の様子が変なことに気が付いた葉月が小さな声で聞く。
「疲れただけだから…気にしないで」
ここで理由が言えない美弥は言葉を濁した。
ただそれだけしか口に出せない。
それ以上、南和の本性を知ってはいけないような気がした。
「葉月が別れることで、麻耶が傷ついたとしても安心して。僕が傍についていてあげるから。僕だけが麻耶を幸せにしてあげることができるんだからね」
南和がうれしそうに告げる。
喋れば喋るほど麻耶への想いが伝わる。
その想いが危ない感じがしてならなかった。
「そうね…麻耶の事は南和が一番知ってるから…そういって貰えると安心する…そろそろ行きましょう?」
2人でいることに不安を覚えた美弥は、疲れた身体を無理に動かして葉月と麻耶を探しに人混みに入った。
美弥が葉月を見つける前に、南和が麻耶を見つけて走り出した。
そして葉月がいる前で麻耶の背中に抱き付いて少し体重をかけて甘える。
「南和ぁ~…重いよ…」
2人がじゃれ合う姿を見ても不安が払拭されることはない。
一度覚えた違和感や不安が消えることはなかった。
「どうかした?美弥」
美弥の様子が変なことに気が付いた葉月が小さな声で聞く。
「疲れただけだから…気にしないで」
ここで理由が言えない美弥は言葉を濁した。