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狂い咲く花
第41章 四、勿忘草 - 私を忘れないで
当人たちには分からないことが傍から見ている葉月には良く分かる。
2人の絆。
2人の愛情。
「不安なんだと思うよ。離れて行ってしまう美弥を感じて…」
「泣くかしら…それとも怒るかしら…」
葉月と相良家を出る時の麻耶の心を考える。
「どうだろう…泣かせてしまうかもしれないけど…俺は美弥と一緒に暮らしたい。誰にも邪魔されずに2人の時間を大切にしたい」
葉月が顔を上げて美弥を見つめて告げた。
誰かを傷つけても一緒にいたいと思う。
「私も…この手の温もりを手放したくない…」
葉月の頬に両手を添えてぬくもりを感じる。
やっと手に入れたこのぬくもりを手放すつもりはない。
「一日でも早く一緒に住めるように、近いうちに父さんに話すよ。」
「うん…私の心も決まってるから…もう迷わない。葉月が好き…愛してる。」
美弥は瞳を閉じ、唇が重なる。
顔を離して見つめあえば、お互いの目に映る自分が見える。
その目にはもう他の人は映らない。
心も、他の人が入る余地はもうなかった。
「少し…先に進んでもいい?」
葉月が恐る恐る聞けば、美弥は恥ずかしそうに頷いた。
「怖かったら言って…」
美弥の心を気遣う。
2人の絆。
2人の愛情。
「不安なんだと思うよ。離れて行ってしまう美弥を感じて…」
「泣くかしら…それとも怒るかしら…」
葉月と相良家を出る時の麻耶の心を考える。
「どうだろう…泣かせてしまうかもしれないけど…俺は美弥と一緒に暮らしたい。誰にも邪魔されずに2人の時間を大切にしたい」
葉月が顔を上げて美弥を見つめて告げた。
誰かを傷つけても一緒にいたいと思う。
「私も…この手の温もりを手放したくない…」
葉月の頬に両手を添えてぬくもりを感じる。
やっと手に入れたこのぬくもりを手放すつもりはない。
「一日でも早く一緒に住めるように、近いうちに父さんに話すよ。」
「うん…私の心も決まってるから…もう迷わない。葉月が好き…愛してる。」
美弥は瞳を閉じ、唇が重なる。
顔を離して見つめあえば、お互いの目に映る自分が見える。
その目にはもう他の人は映らない。
心も、他の人が入る余地はもうなかった。
「少し…先に進んでもいい?」
葉月が恐る恐る聞けば、美弥は恥ずかしそうに頷いた。
「怖かったら言って…」
美弥の心を気遣う。