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狂い咲く花
第42章 四、金木犀 - 真実
「良い眺めだね。」
2人の後ろから声がかかる。
驚いて振り返った2人は、そこに立っている男性に驚く。
「やっぱり…美弥だ。…俺の事覚えてる?」
男性は美弥の名前を呼ぶ。
美弥は何も言葉が出せなかった。
一瞬にして全ての記憶が蘇り、恐怖で震えた。
「覚えてないか。泰邦だよ。2回ぐらいしか会ってないもんね。宝賀さんが独占しちゃったから」
「姉様…お友達?」
何も知らない麻耶はニコニコと笑ったままだった。
「あっ。麻耶ちゃんだね…今日は蘭子ちゃんと一緒じゃないんだ、残念。」
意味ありげに笑い麻耶の顔に手を伸ばす。
「やめて!」
泰邦の手を払い除け、麻耶は後ろに隠す。
「痛いなぁ…。やっぱり大事なんだ」
クスクスと嫌な笑い方をする。
美弥は麻耶と一緒に後ずさりをするが、泰邦も一歩近づいて距離が離れなかった。
「麻耶ちゃん。蘭子ちゃん元気?大きくなったでしょう?そろそろお兄さんと遊べる身体になったかなぁ?」
その一言に泰邦の考えていることに気が付き、このままでは麻耶が犠牲になると嫌な予感しかしない。
「遊べる身体?」
何も知らない麻耶は泰邦の言っている意味が分からなかった。
2人の後ろから声がかかる。
驚いて振り返った2人は、そこに立っている男性に驚く。
「やっぱり…美弥だ。…俺の事覚えてる?」
男性は美弥の名前を呼ぶ。
美弥は何も言葉が出せなかった。
一瞬にして全ての記憶が蘇り、恐怖で震えた。
「覚えてないか。泰邦だよ。2回ぐらいしか会ってないもんね。宝賀さんが独占しちゃったから」
「姉様…お友達?」
何も知らない麻耶はニコニコと笑ったままだった。
「あっ。麻耶ちゃんだね…今日は蘭子ちゃんと一緒じゃないんだ、残念。」
意味ありげに笑い麻耶の顔に手を伸ばす。
「やめて!」
泰邦の手を払い除け、麻耶は後ろに隠す。
「痛いなぁ…。やっぱり大事なんだ」
クスクスと嫌な笑い方をする。
美弥は麻耶と一緒に後ずさりをするが、泰邦も一歩近づいて距離が離れなかった。
「麻耶ちゃん。蘭子ちゃん元気?大きくなったでしょう?そろそろお兄さんと遊べる身体になったかなぁ?」
その一言に泰邦の考えていることに気が付き、このままでは麻耶が犠牲になると嫌な予感しかしない。
「遊べる身体?」
何も知らない麻耶は泰邦の言っている意味が分からなかった。