この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
狂い咲く花
第42章 四、金木犀 - 真実
「麻耶…先に帰っててくれる?彼と…話があるから」
「姉様?」
後ろから、美弥の袖を引っ張り心配する。
「大丈夫だから…遅くなるかもしれないけど心配しないで良いから…お願いだから帰って…」
必死に説得する。
麻耶まで同じ目に合わせたくなかった。
あんな目にあうのは自分一人で十分だと美弥はすべてを諦める。
「…分かった…早く帰って来てね」
麻耶は何度も振り返りながらその場を離れた。
麻耶の姿が見えなくなり美弥はホッとする。
「自分が犠牲になろうなんて、相変わらず妹思いだね。姉様」
皮肉たっぷりに口にする泰邦を美弥は睨みつける。
しかし泰邦は動じない。
面白がるように美弥を追い詰める。
「ねぇ…そんな恰好してたらさ。俺じゃなくても襲いたくなるよ。相手が俺でよかったね。じゃないと、大切な麻耶ちゃんまで犯されるところだったよ」
泰邦の言葉で自分の姿がどうなっているのか初めて気が付いた。
水遊びをしていたせいで、着物は濡れ身体の曲線から何もかも透けて見えていた。
「いやっ…」
余りの恥ずかしさに咄嗟に両手で隠そうとする。
しかし、その手は泰邦によって阻まれる。
「良い眺めなんだからさぁ…隠すなよ」
力で捩じ上げられ、隠すことができなかった。
「姉様?」
後ろから、美弥の袖を引っ張り心配する。
「大丈夫だから…遅くなるかもしれないけど心配しないで良いから…お願いだから帰って…」
必死に説得する。
麻耶まで同じ目に合わせたくなかった。
あんな目にあうのは自分一人で十分だと美弥はすべてを諦める。
「…分かった…早く帰って来てね」
麻耶は何度も振り返りながらその場を離れた。
麻耶の姿が見えなくなり美弥はホッとする。
「自分が犠牲になろうなんて、相変わらず妹思いだね。姉様」
皮肉たっぷりに口にする泰邦を美弥は睨みつける。
しかし泰邦は動じない。
面白がるように美弥を追い詰める。
「ねぇ…そんな恰好してたらさ。俺じゃなくても襲いたくなるよ。相手が俺でよかったね。じゃないと、大切な麻耶ちゃんまで犯されるところだったよ」
泰邦の言葉で自分の姿がどうなっているのか初めて気が付いた。
水遊びをしていたせいで、着物は濡れ身体の曲線から何もかも透けて見えていた。
「いやっ…」
余りの恥ずかしさに咄嗟に両手で隠そうとする。
しかし、その手は泰邦によって阻まれる。
「良い眺めなんだからさぁ…隠すなよ」
力で捩じ上げられ、隠すことができなかった。