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狂い咲く花
第42章 四、金木犀 - 真実
「冗談で美弥を犯させたりする?美弥は僕の何を知ってるの?僕だけじゃないね。麻耶の事も知らないよね。心優しいふりをして人の心を踏みにじって…美弥も葉月も最低じゃん」
「踏みにじってるなんて…酷い」
「酷いのはどっち?ふたりして麻耶を傷つけて自分たちは幸せになる??それが許されると思ってるの?僕が許さないよ」
掴んでる手を離し平手で美弥の頬を殴る。
───バシッ
───バシッ
「痛いよね…麻耶はもっと痛かったんだよ。辛くて辛くてどうすることも出来なくて…だから狂ったんだよ…ねぇ…麻耶が僕に何を頼んだのか教えてあげようか…麻耶はね。僕にね…………美弥を殺してって言ったんだよ。」
耳元で麻耶が願ったことを口にした。
それを聞いた美弥は目を丸くし言葉を失った。
とても信じがたい言葉に、美弥は嘘だと、南和の作り話だと信じたかった。
「嘘よ…麻耶がそんなこと言うはず…」
「言うはずない?愛する葉月を取られて恨みがないと思ってるの?」
「だって…さっきまで…楽しく…」
「本当に美弥ってバカだね。美弥をここに呼び出す為のお芝居にきまってるじゃないか。そんなことも気が付かないなんて、本当に馬鹿」
呆れた物言いの南和はわざとらしく大きく溜息を付く。
「宝賀と泰邦で美弥を襲わせたのも僕。望んだのは麻耶。そして、幸信を煽ったのも僕。気が付かなった?」
南和が何を言っているのか理解できなかった。
全てが南和の仕組んだことで、それを望んだのが麻耶だなんて信じられなかった。
「踏みにじってるなんて…酷い」
「酷いのはどっち?ふたりして麻耶を傷つけて自分たちは幸せになる??それが許されると思ってるの?僕が許さないよ」
掴んでる手を離し平手で美弥の頬を殴る。
───バシッ
───バシッ
「痛いよね…麻耶はもっと痛かったんだよ。辛くて辛くてどうすることも出来なくて…だから狂ったんだよ…ねぇ…麻耶が僕に何を頼んだのか教えてあげようか…麻耶はね。僕にね…………美弥を殺してって言ったんだよ。」
耳元で麻耶が願ったことを口にした。
それを聞いた美弥は目を丸くし言葉を失った。
とても信じがたい言葉に、美弥は嘘だと、南和の作り話だと信じたかった。
「嘘よ…麻耶がそんなこと言うはず…」
「言うはずない?愛する葉月を取られて恨みがないと思ってるの?」
「だって…さっきまで…楽しく…」
「本当に美弥ってバカだね。美弥をここに呼び出す為のお芝居にきまってるじゃないか。そんなことも気が付かないなんて、本当に馬鹿」
呆れた物言いの南和はわざとらしく大きく溜息を付く。
「宝賀と泰邦で美弥を襲わせたのも僕。望んだのは麻耶。そして、幸信を煽ったのも僕。気が付かなった?」
南和が何を言っているのか理解できなかった。
全てが南和の仕組んだことで、それを望んだのが麻耶だなんて信じられなかった。