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狂い咲く花
第42章 四、金木犀 - 真実
「…嘘よ…」
「いい加減理解してよ…ねぇ。麻耶が何も知らないと思ってるの?麻耶が眠った後に、2人が朝まで一緒にいることも、2人があの家を出て葉月の家で暮らすことも、全部知ってるよ。知ってても葉月は傍にいてくれるって信じてる…信じても報われないのにね。だから僕が教えてあげたの、殺しちゃえば傍にずっといてくれるよって。だから僕が殺すの」
「葉月を…殺すの?」
南和の言葉が目が本気だと物語っていた。
嘘でも冗談でもなく、南和から聞かされたことは全て真実だと。
それは残酷で耐え難い真実だった
「そうだね。葉月を殺しても良いけど、麻耶の望みは美弥を殺すことだからね。」
「わた…し…?」
葉月ではなく自分だと分かりホッとしたのもつかの間、なぜ自分なのかと理解できなかった。
「麻耶が望んでるのは…私…」
「なわけないよ。本当に美弥ってバカ。麻耶が望んでるのは永遠に葉月が傍にいること。葉月が死ねばずっと傍にいられと思ってる…僕が教えたんだけどね。だから美弥が死んじゃっても意味ないじゃん。」
南和の言動がおかしいことに美弥は気がついた。
言ってることがバラバラで要領が得なかった。
「私の死が意味がないって…でも…殺すんでしょ?葉月じゃなくて私を」
美弥の言葉に南和は首を傾げた。
自分の話している矛盾を感じたのか、それとも…
「いい加減理解してよ…ねぇ。麻耶が何も知らないと思ってるの?麻耶が眠った後に、2人が朝まで一緒にいることも、2人があの家を出て葉月の家で暮らすことも、全部知ってるよ。知ってても葉月は傍にいてくれるって信じてる…信じても報われないのにね。だから僕が教えてあげたの、殺しちゃえば傍にずっといてくれるよって。だから僕が殺すの」
「葉月を…殺すの?」
南和の言葉が目が本気だと物語っていた。
嘘でも冗談でもなく、南和から聞かされたことは全て真実だと。
それは残酷で耐え難い真実だった
「そうだね。葉月を殺しても良いけど、麻耶の望みは美弥を殺すことだからね。」
「わた…し…?」
葉月ではなく自分だと分かりホッとしたのもつかの間、なぜ自分なのかと理解できなかった。
「麻耶が望んでるのは…私…」
「なわけないよ。本当に美弥ってバカ。麻耶が望んでるのは永遠に葉月が傍にいること。葉月が死ねばずっと傍にいられと思ってる…僕が教えたんだけどね。だから美弥が死んじゃっても意味ないじゃん。」
南和の言動がおかしいことに美弥は気がついた。
言ってることがバラバラで要領が得なかった。
「私の死が意味がないって…でも…殺すんでしょ?葉月じゃなくて私を」
美弥の言葉に南和は首を傾げた。
自分の話している矛盾を感じたのか、それとも…