この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
狂い咲く花
第42章 四、金木犀 - 真実
「…嘘よ…」

「いい加減理解してよ…ねぇ。麻耶が何も知らないと思ってるの?麻耶が眠った後に、2人が朝まで一緒にいることも、2人があの家を出て葉月の家で暮らすことも、全部知ってるよ。知ってても葉月は傍にいてくれるって信じてる…信じても報われないのにね。だから僕が教えてあげたの、殺しちゃえば傍にずっといてくれるよって。だから僕が殺すの」

「葉月を…殺すの?」

南和の言葉が目が本気だと物語っていた。
嘘でも冗談でもなく、南和から聞かされたことは全て真実だと。
それは残酷で耐え難い真実だった

「そうだね。葉月を殺しても良いけど、麻耶の望みは美弥を殺すことだからね。」

「わた…し…?」

葉月ではなく自分だと分かりホッとしたのもつかの間、なぜ自分なのかと理解できなかった。

「麻耶が望んでるのは…私…」

「なわけないよ。本当に美弥ってバカ。麻耶が望んでるのは永遠に葉月が傍にいること。葉月が死ねばずっと傍にいられと思ってる…僕が教えたんだけどね。だから美弥が死んじゃっても意味ないじゃん。」

南和の言動がおかしいことに美弥は気がついた。
言ってることがバラバラで要領が得なかった。

「私の死が意味がないって…でも…殺すんでしょ?葉月じゃなくて私を」

美弥の言葉に南和は首を傾げた。
自分の話している矛盾を感じたのか、それとも…
/661ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ