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狂い咲く花
第2章 一、木香薔薇 - 幼い頃の幸せな時間
「麻耶ね。今が幸せなの。だってね、働かなくていいんだもの」
麻耶は子供のよう微笑んで今の生活に満足する。
「そう?私は幸せなんてあまり思えない。父様の仕事が成功して生活は豊かになったけど…近頃は仕事が忙しそうでかわいそう…私は貧しくても昔がよかった」
麻耶は美弥の言いたいことが理解できずに首をかしげる。
「変ってるね、姉様は。お金があれば幸せなのに」
自信たっぷりに言う麻耶に苦笑する。
2人の意見が対立すると、必ずといっていいほど麻耶は自信たっぷりに言い切る。
その自信がどこからくるのか分からない。
「私はもっと…父様とお話がしたい。それにお金なんて人の人格を変えてとても恐ろしい…」
独り言のようにつぶやいた。
麻耶は子供のよう微笑んで今の生活に満足する。
「そう?私は幸せなんてあまり思えない。父様の仕事が成功して生活は豊かになったけど…近頃は仕事が忙しそうでかわいそう…私は貧しくても昔がよかった」
麻耶は美弥の言いたいことが理解できずに首をかしげる。
「変ってるね、姉様は。お金があれば幸せなのに」
自信たっぷりに言う麻耶に苦笑する。
2人の意見が対立すると、必ずといっていいほど麻耶は自信たっぷりに言い切る。
その自信がどこからくるのか分からない。
「私はもっと…父様とお話がしたい。それにお金なんて人の人格を変えてとても恐ろしい…」
独り言のようにつぶやいた。