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狂い咲く花
第7章 一、麝香豌豆 - つかの間の喜び
一瞬見つめ合うと恥ずかしそうに眼を逸らした。
そんな二人を見て父様は満足そうに頷く。
「葉月。うちの子になっちゃうの?」
「葉月が結婚すれば、うちの子だ!」
麻耶に父様が簡単に説明する。
その意味が麻耶に通じているのかは別として、父様の言葉が美弥にはうれしかった。
「結婚…麻耶が葉月と結婚する~~」
葉月の腕にしがみ付いて麻耶が楽しそうに話す。
誰もその言葉を本気にしない。
ただ会話の中に入りたいだけの子供だと誰もが思った。
「はいはい。じゃあ、葉月ちゃんには麻耶のお婿さんに来てもらいましょうね」
母様もいつもの調子で合わせ誰一人異論も言わなかった。
葉月を見れば『ごめんね』と美弥につぶき、美弥は頭を横に振り微笑み返す。
「麻耶は葉月のお嫁さん」
満足そうな麻耶は終始にこやかで葉月にしがみついていた。
そんな二人を見て父様は満足そうに頷く。
「葉月。うちの子になっちゃうの?」
「葉月が結婚すれば、うちの子だ!」
麻耶に父様が簡単に説明する。
その意味が麻耶に通じているのかは別として、父様の言葉が美弥にはうれしかった。
「結婚…麻耶が葉月と結婚する~~」
葉月の腕にしがみ付いて麻耶が楽しそうに話す。
誰もその言葉を本気にしない。
ただ会話の中に入りたいだけの子供だと誰もが思った。
「はいはい。じゃあ、葉月ちゃんには麻耶のお婿さんに来てもらいましょうね」
母様もいつもの調子で合わせ誰一人異論も言わなかった。
葉月を見れば『ごめんね』と美弥につぶき、美弥は頭を横に振り微笑み返す。
「麻耶は葉月のお嫁さん」
満足そうな麻耶は終始にこやかで葉月にしがみついていた。