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狂い咲く花
第43章 四、瑠璃溝隠 - 悪意
「おい!!」
何度麻耶の名前を呼んでも同じで反応しない。
「父さん…美弥を探しにいってきます…」
埒があかないと思った葉月は父様の傍に行き告げた。
何も見ようとしなかった麻耶の目が葉月を捉える。
「…メ…行ったらダメ…」
葉月に縋り付き口にした。
「美弥はどこにいる?」
縋りつく手を解いて麻耶の目を真っ直ぐに見る。
麻耶はその目を閉じて口を閉ざした。
「知ってるね…麻耶、教えて!!美弥はどこにいる?」
「麻耶!言いなさい!美弥はどこにいる」
2人から責められても麻耶は口を開かなかった。
「もういい…時間の無駄です。父さん、探しに行きましょう」
不安を抱きながら葉月は麻耶を問い詰めるのは諦めた。
父様も頷いて、探しにでかけようとした。
「もう…遅いよ…もう……姉様はいないよ」
麻耶は涙を流しながら微笑み告げた。
その表情がみんなの不安を煽る。
「姉様は、ずっと麻耶の傍にいるの。そう教えてくれた…だから…だから…殺した…」
悪びれもせず、それが当然かのように麻耶は告げる。
「姉様が悪いんだよ。麻耶より葉月を好きになった姉様が悪いんだよ…麻耶の傍を離れようとするから…ずっと傍にいられるようにしたんだよ。これで姉様とずっと一緒…」
何度麻耶の名前を呼んでも同じで反応しない。
「父さん…美弥を探しにいってきます…」
埒があかないと思った葉月は父様の傍に行き告げた。
何も見ようとしなかった麻耶の目が葉月を捉える。
「…メ…行ったらダメ…」
葉月に縋り付き口にした。
「美弥はどこにいる?」
縋りつく手を解いて麻耶の目を真っ直ぐに見る。
麻耶はその目を閉じて口を閉ざした。
「知ってるね…麻耶、教えて!!美弥はどこにいる?」
「麻耶!言いなさい!美弥はどこにいる」
2人から責められても麻耶は口を開かなかった。
「もういい…時間の無駄です。父さん、探しに行きましょう」
不安を抱きながら葉月は麻耶を問い詰めるのは諦めた。
父様も頷いて、探しにでかけようとした。
「もう…遅いよ…もう……姉様はいないよ」
麻耶は涙を流しながら微笑み告げた。
その表情がみんなの不安を煽る。
「姉様は、ずっと麻耶の傍にいるの。そう教えてくれた…だから…だから…殺した…」
悪びれもせず、それが当然かのように麻耶は告げる。
「姉様が悪いんだよ。麻耶より葉月を好きになった姉様が悪いんだよ…麻耶の傍を離れようとするから…ずっと傍にいられるようにしたんだよ。これで姉様とずっと一緒…」