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狂い咲く花
第46章 四、朝顔 – 硬い絆
「大きくなったでしょう?麻耶が美弥の事を姉様って呼ぶから、蘭子も美弥の事を姉様って呼ぶようになったのよ」
母様がにこやかに話すが、美弥は麻耶の名前を聞いて敏感に反応する。
そして部屋に入れないで廊下に立ち尽くしている麻耶と目が合った。
周りが気づくほど美弥の表情は強張り、身体は震えだし、南和の言葉を思い出した美弥は恐怖心が沸き起こる。
その様子を目の当たりにした麻耶の顔が苦痛に歪む。
自分が犯した罪の代償が突き付けられた瞬間だった。
その歪む顔を見た美弥もまた麻耶の心の内を読み取る。
双子だから分かる声なき声。
麻耶は一歩後ろに下がり、そのまま逃げるようにその場を駆け出した。
その瞬間に美弥は声をあげた。
「葉月、追いかけて…絶対に1人にしないで」
どうしてそんな言葉を言ったのか美弥自身分からない。
けれど、今は一人にしてはいけないと感じた。
「美弥…」
どう反応していいか分からないでいる葉月にもう一度告げた。
「お願い。今の麻耶を一人にしないで!!生きて…連れ戻して」
美弥の一言に葉月はすぐに麻耶の後を追った。
その姿を見て美弥は無事であってほしいと願った。
母様がにこやかに話すが、美弥は麻耶の名前を聞いて敏感に反応する。
そして部屋に入れないで廊下に立ち尽くしている麻耶と目が合った。
周りが気づくほど美弥の表情は強張り、身体は震えだし、南和の言葉を思い出した美弥は恐怖心が沸き起こる。
その様子を目の当たりにした麻耶の顔が苦痛に歪む。
自分が犯した罪の代償が突き付けられた瞬間だった。
その歪む顔を見た美弥もまた麻耶の心の内を読み取る。
双子だから分かる声なき声。
麻耶は一歩後ろに下がり、そのまま逃げるようにその場を駆け出した。
その瞬間に美弥は声をあげた。
「葉月、追いかけて…絶対に1人にしないで」
どうしてそんな言葉を言ったのか美弥自身分からない。
けれど、今は一人にしてはいけないと感じた。
「美弥…」
どう反応していいか分からないでいる葉月にもう一度告げた。
「お願い。今の麻耶を一人にしないで!!生きて…連れ戻して」
美弥の一言に葉月はすぐに麻耶の後を追った。
その姿を見て美弥は無事であってほしいと願った。