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狂い咲く花
第46章 四、朝顔 – 硬い絆
「美弥?」

訝し気に父様と母様が美弥を見る。
美弥は戸惑いながら告げた。

「分からないけど…一人にしちゃいけないような気がしたの…このまま追わなかった一生会えないって…」

「だからと言って…葉月を行かせなくても…分かってるのか?」

心配げに聞く父様を見て、その意味を読み取る。

「大丈夫。麻耶と会えなくなるのは嫌だから…」

「憎くはないのか?恨んではいないのか?…もう自分の心を殺すな。辛かったら辛いと言え。それを言えないお前を見るのは辛い」

今まで我慢ばかりさせてきた美弥を思い、弱音を吐いても良いのだと伝えた。

「…怖いよ…麻耶を見た瞬間、みっ…南和が言った事思い出して…麻耶が…麻耶が私を殺して…ほしいって願った事を思い出して…怖かった…。」

思い出しただけでも美弥の身体は震え、口に出せばそれは大きくなる。

「わっ…私が犯され…たことも…全部、麻耶の…麻耶の…」

言葉が続かない美弥を父様と母様が抱きしめる。

「もう、話すな…。麻耶を連れてきた俺たちが悪かった…。もう、二度と連れてこないから…辛いことを思い出させてすまない。」

父様の言葉に美弥は首を振る。

「ダメなの…このままじゃ…麻耶がダメになる」

抱きしめられてる手を離して2人の手を同時に握る。

「怖いよ…苦しいよ…辛いよ…。けど父様や母様が…そんな事、言っちゃ駄目なの。私も…麻耶も2人の子供…。どんなに酷いことしても2人の子供には変わりないの…。」

「分かった…美弥の言いたことは分かったから。ねっ」

美弥をなだめるように母様は告げるが美弥は止めなかった。
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