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狂い咲く花
第46章 四、朝顔 – 硬い絆
「母様…」

麻耶は母様の名前を呼び、母様の胸に飛び込んだ。
胸の中で泣きじゃくる麻耶を母様は優しい手で撫で抱きしめる。
止まる事のない涙を全て受け止めるかのように母様は抱きしめ続けた。
父様の腕の中で眠る美弥、母様の腕の中で涙する麻耶を見ながら、葉月はそっと部屋を後にした。
外に出れば、和尚が立っていた。
近くに来た葉月の頭を軽く撫でると無言でその場を離れていった。
その後を葉月も無言でついていく。

「美弥も麻耶も良い子に育ったな…苦しみの中でもお互いを思いやる。試練は乗り越えるためにある。乗り越えた先にある物は一生の宝だ。…お前が間違わなくとも、2人の間には必ず同じようなことが起きていたと思っている。双子だからこそ生まれる感情。双子しかわからぬ感情。…もう大丈夫だろう。あとは時間が2人の心を癒す。お前は2人を全力で守ればいい。美弥を生涯の伴侶とし、麻耶を生涯の愛しい妹してな」

和尚は、最後に葉月の心をも癒す。
全ての元凶は葉月にあったにせよ、それはきっかけに過ぎなかったのだと。
その言葉で救われた葉月だった。
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