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狂い咲く花
第47章 四、アリウム – 深い悲しみ
「蘭子ね。早く大きくなるの。一人でも美弥姉様に会いに行けるように」
お姉さんぽくなったと言われてうれしそうに笑った。
「そうなったら、今以上に会えるわね。楽しみね」
「本当?蘭子と会えるの楽しみ?」
目をキラキラとさせ蘭子は声を弾ませ聞くと、美弥は優しく笑った。
「もちろんよ。蘭子は私のかわいい姪だもの。いつだって会いたいわよ」
「だったら、蘭子。美弥姉様の子供になる。そしてずっと一緒にいる」
美弥の首に手を回してぎゅっと抱き付く。
その抱く力が心地よいと感じた。
「それは、うれしいわね」
蘭子の言葉に美弥は何も考えずに答えていた。
そんなふたりの会話を聞きながら、葉月の母親は本当の親子以上に愛し愛されていると感じ微笑ましく思った反面、麻耶が不憫でならなかった。
先ほど会った麻耶の姿をみたら、そう思わずにはいられなかった。
「和尚様、ご無沙汰しております。」
美弥の後ろから現れた和尚に葉月の父親は挨拶する。
「本当に…いつぶりだ?たまにか顔を出しなさい」
頭を下げる葉月の父親に和尚は、嬉しそうな笑みを浮かべて話しかけていた。
お姉さんぽくなったと言われてうれしそうに笑った。
「そうなったら、今以上に会えるわね。楽しみね」
「本当?蘭子と会えるの楽しみ?」
目をキラキラとさせ蘭子は声を弾ませ聞くと、美弥は優しく笑った。
「もちろんよ。蘭子は私のかわいい姪だもの。いつだって会いたいわよ」
「だったら、蘭子。美弥姉様の子供になる。そしてずっと一緒にいる」
美弥の首に手を回してぎゅっと抱き付く。
その抱く力が心地よいと感じた。
「それは、うれしいわね」
蘭子の言葉に美弥は何も考えずに答えていた。
そんなふたりの会話を聞きながら、葉月の母親は本当の親子以上に愛し愛されていると感じ微笑ましく思った反面、麻耶が不憫でならなかった。
先ほど会った麻耶の姿をみたら、そう思わずにはいられなかった。
「和尚様、ご無沙汰しております。」
美弥の後ろから現れた和尚に葉月の父親は挨拶する。
「本当に…いつぶりだ?たまにか顔を出しなさい」
頭を下げる葉月の父親に和尚は、嬉しそうな笑みを浮かべて話しかけていた。