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狂い咲く花
第8章 一、榛 - 過ち
申し訳なく思っても誰も責めたりはしない。
「そうだ。気にするな。それより、酒の準備してくれ!葉月もつきあえ」
美弥の事が気になって酒どころではない葉月だったが、言い出したら聞かないことを知っているので諦めてつきあうことにした。
「もう…葉月ちゃんにあまり飲ませないでくださいよ」
台所から酒の準備を始めながら窘める。
「お――。分かってる分かってる」
分かってもいないのに返事をする父様を母様は呆れた顔で小さく溜息をつき、葉月に向かって「ごめんね」と声に出さないで謝る。
葉月は頭を横に振った。
夜遅くまで付きあわされるのは目に見えていた。
それでも、すぐ近くに美弥がいると思えば苦ではなかった。
2人での酒盛りはいつも通り深夜にまで及んだ。
いつも以上に進めてくるお酒に葉月は完全に酔っぱらって途中からの記憶が完全に途切れていた。
「そうだ。気にするな。それより、酒の準備してくれ!葉月もつきあえ」
美弥の事が気になって酒どころではない葉月だったが、言い出したら聞かないことを知っているので諦めてつきあうことにした。
「もう…葉月ちゃんにあまり飲ませないでくださいよ」
台所から酒の準備を始めながら窘める。
「お――。分かってる分かってる」
分かってもいないのに返事をする父様を母様は呆れた顔で小さく溜息をつき、葉月に向かって「ごめんね」と声に出さないで謝る。
葉月は頭を横に振った。
夜遅くまで付きあわされるのは目に見えていた。
それでも、すぐ近くに美弥がいると思えば苦ではなかった。
2人での酒盛りはいつも通り深夜にまで及んだ。
いつも以上に進めてくるお酒に葉月は完全に酔っぱらって途中からの記憶が完全に途切れていた。