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狂い咲く花
第49章 四、昼顔 – 絆
「いつ頃かしらね…私たちも分からないの…いつの間にか私って言うようになってたわね。いつもの甘えた感じでも喋らなくなったし…昔みたいに笑わなくもなってた…」
優しく麻耶の髪を撫でながら美弥は麻耶に話しかける。
「ずっと…一人で寂しくて苦しんで耐えていたのね…ごめんね。自分の事ばかりで…。心が壊れてしまうほど辛い思いをした私が気がついてあげられなくてごめんね」
眠っている麻耶に届くように続ける。
「また一からやりなおしましょう…仲良し姉妹として…全てを忘れて初めから…。私たちは双子だから何度だってやり直せるはずよ…そうでしょう?麻耶…」
美弥は、麻耶が目覚めると信じて麻耶の傍を離れなった。
身体が弱らないように、果物の汁を飲ませたり、脱水症状にならないようにこまめに水分を取らせたりと甲斐甲斐しく面倒を見る。
本当に美弥の方が倒れてしまわないかと言うほど美弥は献身的に麻耶の看病を続けた。
その甲斐あってか、麻耶が倒れて3日目が過ぎた頃、麻耶の熱は徐々に下がりはじめ、呼吸も楽になり始めていた。
優しく麻耶の髪を撫でながら美弥は麻耶に話しかける。
「ずっと…一人で寂しくて苦しんで耐えていたのね…ごめんね。自分の事ばかりで…。心が壊れてしまうほど辛い思いをした私が気がついてあげられなくてごめんね」
眠っている麻耶に届くように続ける。
「また一からやりなおしましょう…仲良し姉妹として…全てを忘れて初めから…。私たちは双子だから何度だってやり直せるはずよ…そうでしょう?麻耶…」
美弥は、麻耶が目覚めると信じて麻耶の傍を離れなった。
身体が弱らないように、果物の汁を飲ませたり、脱水症状にならないようにこまめに水分を取らせたりと甲斐甲斐しく面倒を見る。
本当に美弥の方が倒れてしまわないかと言うほど美弥は献身的に麻耶の看病を続けた。
その甲斐あってか、麻耶が倒れて3日目が過ぎた頃、麻耶の熱は徐々に下がりはじめ、呼吸も楽になり始めていた。