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狂い咲く花
第49章 四、昼顔 – 絆
「まだ熱はあるが…まぁ、峠は越したようじゃな…美弥も横になるがいい」
玄白が休むように言っても美弥は首を縦には降らなかった。
しかし、このまま起きていては取り返しのつかないことになるかもしれないと、麻耶の横に布団を敷きそこに美弥を寝せることにした。
「麻耶が目を覚ましたら起こしてあげるから…手を繋いで寝なさいね」
「本当に起こしてね…一番最初に…ごめんなさいを言いたいから…絶対に…おこして…」
最後まで言い終わらないうちに美弥は眠った。
丸2日も寝て居なければ当然のことではあった。
「やっと寝てくれましたね…」
「ああ…麻耶も大丈夫じゃろうて…ワシも戻るとするかな…他の患者もまっておろうし」
ふたりの寝顔を見て安心して玄白は部屋を出ようした。
「玄白先生、色々とありがとうございました」
母様が玄白に声をかけると、玄白は嬉しそうに微笑んだ。
「大切にしてやんなさいよ…美弥と麻耶は宝じゃからな」
それだけを言い残して玄白は出ていった。
残された者たちも安心したのか、美弥と麻耶の寝顔を見ながらコクリコクリと浅い眠りに落ちていった。
玄白が休むように言っても美弥は首を縦には降らなかった。
しかし、このまま起きていては取り返しのつかないことになるかもしれないと、麻耶の横に布団を敷きそこに美弥を寝せることにした。
「麻耶が目を覚ましたら起こしてあげるから…手を繋いで寝なさいね」
「本当に起こしてね…一番最初に…ごめんなさいを言いたいから…絶対に…おこして…」
最後まで言い終わらないうちに美弥は眠った。
丸2日も寝て居なければ当然のことではあった。
「やっと寝てくれましたね…」
「ああ…麻耶も大丈夫じゃろうて…ワシも戻るとするかな…他の患者もまっておろうし」
ふたりの寝顔を見て安心して玄白は部屋を出ようした。
「玄白先生、色々とありがとうございました」
母様が玄白に声をかけると、玄白は嬉しそうに微笑んだ。
「大切にしてやんなさいよ…美弥と麻耶は宝じゃからな」
それだけを言い残して玄白は出ていった。
残された者たちも安心したのか、美弥と麻耶の寝顔を見ながらコクリコクリと浅い眠りに落ちていった。