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狂い咲く花
第50章 四、杜若 - 幸せは必ず来る

「ただいま。お利口にしてたか?」
「もちろんだよ。蘭子、お利口さんだもん。今日はね。母様にね。折り紙を教えてもらったの。あれぜ~んぶ。作ったんだよ。」
葉月の首に腕を回して甘えながら、机の上の折り紙を指でさして教えた。
「蘭子が作ったのか?すごいなぁ」
葉月は大げさにほめながら一つの馬の折り紙を見ながら感心していた。
そんな二人を見て、美弥と麻耶は顔を合わせて笑う。
「取られちゃったね」
「うん。抱き付くの私の特権だったのに」
遠い昔の事を思い出していた。
いつも遊びに来る葉月に麻耶が飛びついて甘えていたことを。
それを今は娘の蘭子が引き継いでいた。
「どうしたんだ?ふたりして」
笑っているふたりを見て葉月が聞く。
「なんでもない。ね。姉様。」
「ねっ。麻耶」
以前にも増して仲良くなったふたりを葉月はうれしそうに見守った。
「それより、遅かったわね」
美弥は自分の横に座布団を置いて葉月を座らせた。
「そうだ。明日だけどさ。お寺の方で、大きな家の20周忌があるそうなんだ。結構人も来るらしいから学び舎も休むことになった。知らない人も多いから気を付けるんだよ。俺はその手伝いに行かなきゃいけないから」
「そうなの?分かった。部屋で大人しくしておくわね」
何も知らない美弥はただ話を受け流す。
「もちろんだよ。蘭子、お利口さんだもん。今日はね。母様にね。折り紙を教えてもらったの。あれぜ~んぶ。作ったんだよ。」
葉月の首に腕を回して甘えながら、机の上の折り紙を指でさして教えた。
「蘭子が作ったのか?すごいなぁ」
葉月は大げさにほめながら一つの馬の折り紙を見ながら感心していた。
そんな二人を見て、美弥と麻耶は顔を合わせて笑う。
「取られちゃったね」
「うん。抱き付くの私の特権だったのに」
遠い昔の事を思い出していた。
いつも遊びに来る葉月に麻耶が飛びついて甘えていたことを。
それを今は娘の蘭子が引き継いでいた。
「どうしたんだ?ふたりして」
笑っているふたりを見て葉月が聞く。
「なんでもない。ね。姉様。」
「ねっ。麻耶」
以前にも増して仲良くなったふたりを葉月はうれしそうに見守った。
「それより、遅かったわね」
美弥は自分の横に座布団を置いて葉月を座らせた。
「そうだ。明日だけどさ。お寺の方で、大きな家の20周忌があるそうなんだ。結構人も来るらしいから学び舎も休むことになった。知らない人も多いから気を付けるんだよ。俺はその手伝いに行かなきゃいけないから」
「そうなの?分かった。部屋で大人しくしておくわね」
何も知らない美弥はただ話を受け流す。

