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狂い咲く花
第50章 四、杜若 - 幸せは必ず来る





───…





葉月の言った通り、次の日は朝から人の出入りが激しかった。
聞けば、隣街の若き地主の母親の20周忌。
昨年、後を継いだ若き当主が節目と言うことで盛大に供養をしてあげたいと開催に至ったと聞いた。
昼前には読経の音が鳴り響き、和尚の低い声が心地よく美弥の耳に届いた。
美弥も遠くから手を合わせ、見知らぬ人の冥福を祈る。
読経の音がやみ、外は一気にザワザワとにぎやかになる。
笑い声が聞こえ、故人の話に花が咲く。
その言葉に耳を傾けた美弥は、その人がとても素敵な女性だったんだと思うと知らない人なのにうれしく思えた。
そんな人の息子がどんな人なのか、人望が厚い人なのだろうと勝手に想像していた。
一日中家の中にいるのが退屈になった美弥は来客に邪魔にならないように部屋を出て、人が少ない場所を歩いていた。
秋晴れの高い空を見ながらのんびりと散歩をする。
そんな美弥を見つめている人物がいるとは気がついてもいなかった。
穏やかな顔で微笑む美弥を見て、その人物も優しく微笑み、ゆっくりと近づく。

「美弥…」

不意に後ろから自分の名前を呼ばれた。
その声を美弥は覚えていた。
忘れるはずもない。
寂しい時に傍にいてくれた憎くて、でも憎めなかった…
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