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狂い咲く花
第50章 四、杜若 - 幸せは必ず来る
「愛したやつのために身体を張る。愛した家族のために自分が犠牲になる。それが母親と重なり…自分と重なった…。とことん追い詰めて堕としてやろうと思った…けど、お前は堕ちなかった。どこまでも深い愛で男を愛した。狂うことなく…。お前の肌に触れ…涙に触れ…俺が何を求めていたのか分かった時…やっと俺は救われた…」

「何を…求めてたの?」

「陳腐な言葉だが…俺だけを見てほしかった…父親の代わりではなく俺自身を…。お前は…葉月の代わりに俺を見ることはなかった…それに俺は救われた…。今まで何もしてこなかった母親の法要をしたいとも思えた…」

一度目を伏せ何かを考えているそぶりを見せる。
そして、立ち上がり、美弥を抱きしめる。

「悪かった…俺の事は許さなくても良い…けど忘れろ…辛い過去など忘れてしまえ…。これからの…愛する人との幸せだけを考えろ」

一度、抱きしめる腕に力を込めて腕を離した。
その目は今まで見たことがない程優しかった。
何が彼を変えたのか。
変えたのは自分ではないと美弥は思った。
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