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狂い咲く花
第50章 四、杜若 - 幸せは必ず来る
「美弥?」
美弥の後ろから葉月の呼ぶ声が聞こえた。
振り向けばあわてて駆け寄ってくる葉月の姿が目に入る。
「心配させたようだな」
険しい顔を見て宝賀はそう思った。
知らない男と話してれば誰でもそう思うだろうと笑った。
「どうしたの?」
息を切らして近寄ってきた葉月に美弥は、にこりと笑って聞いた。
「いやっ…えっと…」
心配でかけよったとは言えない葉月は言葉を濁す。
その姿が宝賀の目にはうらやましくも微笑ましく映る。
これで美弥もきっと幸せになれると、自分が犯した罪が少し軽くなる感じがした。
「色々…ありがとう」
手を出した宝賀の顔を見て、美弥はその手を取る。
「私のほうこそ…今日、会えてよかった」
「彼に…幸せにしてもらえ。それを心から願ってる」
その言葉に美弥の心に暖かな光がともった想いがし涙がうっすらと浮かんだ。
美弥の後ろから葉月の呼ぶ声が聞こえた。
振り向けばあわてて駆け寄ってくる葉月の姿が目に入る。
「心配させたようだな」
険しい顔を見て宝賀はそう思った。
知らない男と話してれば誰でもそう思うだろうと笑った。
「どうしたの?」
息を切らして近寄ってきた葉月に美弥は、にこりと笑って聞いた。
「いやっ…えっと…」
心配でかけよったとは言えない葉月は言葉を濁す。
その姿が宝賀の目にはうらやましくも微笑ましく映る。
これで美弥もきっと幸せになれると、自分が犯した罪が少し軽くなる感じがした。
「色々…ありがとう」
手を出した宝賀の顔を見て、美弥はその手を取る。
「私のほうこそ…今日、会えてよかった」
「彼に…幸せにしてもらえ。それを心から願ってる」
その言葉に美弥の心に暖かな光がともった想いがし涙がうっすらと浮かんだ。