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狂い咲く花
第51章 四、虎百合 – 私を愛して
「どこまでも信じるんだよね。だったらさ。抱いてって言ってごらんよ。葉月は絶対に抱かないから。穢れた美弥なんて抱けないよ」
勝ち誇った顔に美弥の顔を歪む。
その歪んだ顔を見て南和は満足する。
「葉月はさ。「美弥が大事だから、もう少し時間を置こう?結婚してから抱きたい」とか言ってはぐらかすよ。一生抱くつもりもないのにね。」
美和の手を解きながら南和は告げる。
「抱きたくない美弥。身籠れない美弥。男としての喜びを何一つ与えられない美弥。葉月がかわいそうだね。好きだとか愛してるとか言いながら一番苦しめる…。僕だったら身を引くけどね。愛してるからこそ幸せになって欲しいと…。美弥は傲慢で自分勝手だから葉月の心なんてお構いなしで自分の幸せだけを願う。美弥ってそういう女。麻耶とは違っていろんな意味で汚い女」
美弥の耳元で残酷な言葉を残す。
その言葉が死よりも美弥の心をえぐると南和は知っていてわざと告げた。
死よりも深い傷を負わせるために。
自分を不幸においやった美弥を堕とすために敢えて告げる。
「また来るからね…僕から逃げられると思わないで」
南和の言葉で深い傷を負った美弥を置いて出ていった。
残された美弥はただただ涙を流して南和の言った言葉を頭の中から追い払おうとするが、確証を突かれた言葉が頭の中から消えることはなかった。
誰もいない部屋で美弥はまた一人泣く。
勝ち誇った顔に美弥の顔を歪む。
その歪んだ顔を見て南和は満足する。
「葉月はさ。「美弥が大事だから、もう少し時間を置こう?結婚してから抱きたい」とか言ってはぐらかすよ。一生抱くつもりもないのにね。」
美和の手を解きながら南和は告げる。
「抱きたくない美弥。身籠れない美弥。男としての喜びを何一つ与えられない美弥。葉月がかわいそうだね。好きだとか愛してるとか言いながら一番苦しめる…。僕だったら身を引くけどね。愛してるからこそ幸せになって欲しいと…。美弥は傲慢で自分勝手だから葉月の心なんてお構いなしで自分の幸せだけを願う。美弥ってそういう女。麻耶とは違っていろんな意味で汚い女」
美弥の耳元で残酷な言葉を残す。
その言葉が死よりも美弥の心をえぐると南和は知っていてわざと告げた。
死よりも深い傷を負わせるために。
自分を不幸においやった美弥を堕とすために敢えて告げる。
「また来るからね…僕から逃げられると思わないで」
南和の言葉で深い傷を負った美弥を置いて出ていった。
残された美弥はただただ涙を流して南和の言った言葉を頭の中から追い払おうとするが、確証を突かれた言葉が頭の中から消えることはなかった。
誰もいない部屋で美弥はまた一人泣く。