この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
狂い咲く花
第53章 四、桔梗 ー 永遠の愛
「姉様…葉月と一緒で幸せですか…」
その言葉に美弥が微笑んだように見えた。
その笑顔を見て麻耶も悲しく微笑む。
「姉様…来るのが遅くなってごめんなさい…姉様がいなくなってしまったことを信じたくなくて…この場所に来るのが怖かった…だけど南和が死んで…彼の思いを伝えたくて…会いに来たの…」
何もかも分かってるというように美弥も葉月も静かに頷いた。
「後悔してた…ふたりがいなくなって、漸く何が大切だったのか気がついて悔やんでた…今更悔やんでも遅いのは分かってる。だけど、そんな南和の心に寄り添いたかった。だって私があまりに子供過ぎたから南和を鬼にしてしまった。私が姉様みたいに大人だったら…南和も姉様も苦しめずにすんだのに…全部私が悪いの。南和は私の犠牲になっただけ…一緒に償っていきたいと思っていたのに…南和の傍にいながら…助けることができなかった…」
足が動き湖の中に入っていく。
パシャッと言う音だけが響き、そこから波紋は広がり、それはふたりの足元まで広がっていく
「どんなに償っても償えないことを私はしてしまった………三人の命を奪ってしまった…」
また一歩、足を進める。
「死ぬべきだったのは姉様じゃない…私…私が死ぬべきだったの…」
そんな麻耶に美弥は目を閉じて首を横に振る。
「姉様…」
もう一歩先に進む。
悲しい表情をしている美弥に手を伸ばしながら一歩、また一歩と進み始めた。
その言葉に美弥が微笑んだように見えた。
その笑顔を見て麻耶も悲しく微笑む。
「姉様…来るのが遅くなってごめんなさい…姉様がいなくなってしまったことを信じたくなくて…この場所に来るのが怖かった…だけど南和が死んで…彼の思いを伝えたくて…会いに来たの…」
何もかも分かってるというように美弥も葉月も静かに頷いた。
「後悔してた…ふたりがいなくなって、漸く何が大切だったのか気がついて悔やんでた…今更悔やんでも遅いのは分かってる。だけど、そんな南和の心に寄り添いたかった。だって私があまりに子供過ぎたから南和を鬼にしてしまった。私が姉様みたいに大人だったら…南和も姉様も苦しめずにすんだのに…全部私が悪いの。南和は私の犠牲になっただけ…一緒に償っていきたいと思っていたのに…南和の傍にいながら…助けることができなかった…」
足が動き湖の中に入っていく。
パシャッと言う音だけが響き、そこから波紋は広がり、それはふたりの足元まで広がっていく
「どんなに償っても償えないことを私はしてしまった………三人の命を奪ってしまった…」
また一歩、足を進める。
「死ぬべきだったのは姉様じゃない…私…私が死ぬべきだったの…」
そんな麻耶に美弥は目を閉じて首を横に振る。
「姉様…」
もう一歩先に進む。
悲しい表情をしている美弥に手を伸ばしながら一歩、また一歩と進み始めた。