この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
狂い咲く花
第9章 一、水芭蕉 - 決心
美弥の調子が悪いと聞いて少し気持ちが変る。
一目見てから帰るぐらいはいいだろうと、父様の後を付いて行くことにした。
遠くからでも美弥の姿はすぐに見つけられる。
起き上がって外を眺めている姿が目にはいった。
一人ぼんやりとしている姿に涙が流れそうになる。
「あまり食べないからやせ細ってな…こんなに長引くのは初めてで心配なんだよな…」
葉月の目線に気が付いてボソリとつぶやいた。
その言葉に何も言えず、ただ父様の後ろを付いていく。
美弥に近づくに連れてやつれているのがはっきりと分かった。
2人で歩いてるのに気が付いたのか美弥が軽く手を振ってくる。
軽く手を振り返すが、足が進まない。
「なぁ…何があったか知らないけど…今日は笑顔で会ってやってくれ。」
父様が葉月の背中を押す。
自分が仕出かしたことを知っても同じ風に思ってくれるのだろうかと考える。
それは無理は話だと分かっていても思わずにはいられない。
「…何も…ないですよ…あまりに痩せていたからびっくりしただけです」
ごまかして美弥のところまで足を進める。
近づけば本当に痩せてるのが分かる。
一目見てから帰るぐらいはいいだろうと、父様の後を付いて行くことにした。
遠くからでも美弥の姿はすぐに見つけられる。
起き上がって外を眺めている姿が目にはいった。
一人ぼんやりとしている姿に涙が流れそうになる。
「あまり食べないからやせ細ってな…こんなに長引くのは初めてで心配なんだよな…」
葉月の目線に気が付いてボソリとつぶやいた。
その言葉に何も言えず、ただ父様の後ろを付いていく。
美弥に近づくに連れてやつれているのがはっきりと分かった。
2人で歩いてるのに気が付いたのか美弥が軽く手を振ってくる。
軽く手を振り返すが、足が進まない。
「なぁ…何があったか知らないけど…今日は笑顔で会ってやってくれ。」
父様が葉月の背中を押す。
自分が仕出かしたことを知っても同じ風に思ってくれるのだろうかと考える。
それは無理は話だと分かっていても思わずにはいられない。
「…何も…ないですよ…あまりに痩せていたからびっくりしただけです」
ごまかして美弥のところまで足を進める。
近づけば本当に痩せてるのが分かる。